
アイラン・カン 内なる本棚
ブックデザイン:山田信男(Central Park)サイズ:B6判 180 × 135 mm
頁:60、ハードカバー
日英バイリンガル
発行:NOHARA
刊行日:2010/4/28
ISBN:978-4-904257-06-7
価格:¥1,980(税込)
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本書は、韓国出身の現代美術作家アイラン・カンの作品世界を、美しいインスタレーションの写真群、作家自身による言葉、光る本各々に収録されている言葉、建築家山本想太郎と学芸員土方浦歌(ひじかた・うらか)による文章で紹介するものです。
アイラン・カン(Airan Kang)は、叡智(えいち)のあかりを光る本のオブジェであらわし、我々を観照の空間に誘います。韓国で生まれ育ち、カントなどの西洋思想に慣れ親しんだ作家は、自らのアイデンティティーを模索するかのように、1999年から本を用いた概念的なインスタレーションを発表してきました。作品は実際にある本のサイズと同じ原型を透明樹脂で型抜きし、LEDを使い内側から発光するように作られていますが、光輝く本のオブジェは、個人の文化的蓄積をしめす記号でもあり、脳神経システムの一端子でもあるかのようです。一冊の光る本から始まった作品は、近年では、物体としての本からその存在を仮想空間に再構築しています。見る人が身体を用いて体験できるプロジェクトとして提示し、デジタル時代における、新しい知のあり方を探っています。
*本書は、アイラン・カンの日本における美術館での初の本格的な個展「アイラン・カン−内なる本棚」(ヴァンジ彫刻庭園美術館 2010年2月20日—5月9日)の開催に伴い刊行されました。
アイラン・カン(Airan Kang)は、叡智(えいち)のあかりを光る本のオブジェであらわし、我々を観照の空間に誘います。韓国で生まれ育ち、カントなどの西洋思想に慣れ親しんだ作家は、自らのアイデンティティーを模索するかのように、1999年から本を用いた概念的なインスタレーションを発表してきました。作品は実際にある本のサイズと同じ原型を透明樹脂で型抜きし、LEDを使い内側から発光するように作られていますが、光輝く本のオブジェは、個人の文化的蓄積をしめす記号でもあり、脳神経システムの一端子でもあるかのようです。一冊の光る本から始まった作品は、近年では、物体としての本からその存在を仮想空間に再構築しています。見る人が身体を用いて体験できるプロジェクトとして提示し、デジタル時代における、新しい知のあり方を探っています。
*本書は、アイラン・カンの日本における美術館での初の本格的な個展「アイラン・カン−内なる本棚」(ヴァンジ彫刻庭園美術館 2010年2月20日—5月9日)の開催に伴い刊行されました。