極小のものから広大な異空間までを描き、あふれる繊細な色彩と独自の画面構築で、絵画のなかに多層な世界を広げる杉戸洋（1970–）。90年代から国内外の展覧会で発表し、日本の現代絵画のフィールドで活躍するアーティスト。国内美術館での個展が相次ぐ注目の画家の１０年ぶりとなる作品集です。

本書は「杉戸洋 frame and refrain」展（ベルナール・ビュフェ美術館、2015年）にて展示されていた油彩と作家自身が「彫刻」と呼ぶインスタレーションに描き下ろしのドローイングを加え約50点を収録しています。

本作品集では「frame and refrain」展の展示空間にひろがる世界を、作家自身による編集で体感いただけます。

今後も活躍が期待される杉戸洋の現在形が刻まれた特別な1冊です。