
The May Sun
テリ・ワイフェンバック
※好評につき完売いたしました
ブックデザイン:林琢真テリ・ワイフェンバック
※好評につき完売いたしました
編集:山田裕理
収録作品数:88点
サイズ:A4変形(307×223ミリ)
頁:120頁、ハードカバー、布張り
言語:日英バイリンガル
発行:IZU PHOTO MUSEUM
発売:NOHARA
刊行日:2017/4/28
ISBN:978-4-904257-40-1
価格:¥3,850(税込)
在庫なし
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テリ・ワイフェンバック(1957年、ニューヨーク市生まれ)は、自然風景をモチーフとして作品を制作してきた写真家です。ワイフェンバックはメリーランド大学で絵画を学んだのち、1970 年代から写真制作を始めました。1997年に出版された初の写真集『In Your Dreams』で注目を浴び、絵画制作で培われた豊かな色彩による風景描写と美しい装丁から成る彼女の写真集は、これまで高い評価を受け続けています。また2014年には、川内倫子との二人展「Gift」(IMA Gallery:東京)が開催され、日本においてワイフェンバックの作品の評価を高める契機となりました。
本書は、IZU PHOTO MUSEUMに滞在して制作されたカラー作品シリーズ「The May Sun」(2015年)とモノクロ作品「The Politics of Flowers」(2004年)を中心に、88点の図版を収録しています。「五月の陽射し」を意味する「The May Sun」というタイトルはアメリカの詩人ウォレス・スティーヴンス(1879-1955 年)の詩に由来しています。スティーヴンスの詩の中で、闇に包まれた世界に暖かい陽射しが射し込むことが、人の悲しみの記憶に光が射し、新たな輝きをもたらすことの比喩として表現されています。ワイフェンバックは、風や光の動きにともない常に変化し続ける自然風景のなかに、スティーヴンスの詩と通じるような光景を見出します。
表紙カバーは、「五月の陽射し」をイメージしたゴールドのタイトル文字と淡い緑色の布貼りに「The Politics of Flowers」のプリントが置かれ、二つの作品のつながりを表現しています。ワイフェンバック自身による印刷立会いのもと、収録作品の色味にもこだわった一冊です。
【寄稿者】サラ・ケンネル(ピーボディ・エセックス博物館 写真部門キュレーター)、山田裕理(IZU PHOTO MUSEUM学芸員)
本書は、IZU PHOTO MUSEUMに滞在して制作されたカラー作品シリーズ「The May Sun」(2015年)とモノクロ作品「The Politics of Flowers」(2004年)を中心に、88点の図版を収録しています。「五月の陽射し」を意味する「The May Sun」というタイトルはアメリカの詩人ウォレス・スティーヴンス(1879-1955 年)の詩に由来しています。スティーヴンスの詩の中で、闇に包まれた世界に暖かい陽射しが射し込むことが、人の悲しみの記憶に光が射し、新たな輝きをもたらすことの比喩として表現されています。ワイフェンバックは、風や光の動きにともない常に変化し続ける自然風景のなかに、スティーヴンスの詩と通じるような光景を見出します。
表紙カバーは、「五月の陽射し」をイメージしたゴールドのタイトル文字と淡い緑色の布貼りに「The Politics of Flowers」のプリントが置かれ、二つの作品のつながりを表現しています。ワイフェンバック自身による印刷立会いのもと、収録作品の色味にもこだわった一冊です。
【寄稿者】サラ・ケンネル(ピーボディ・エセックス博物館 写真部門キュレーター)、山田裕理(IZU PHOTO MUSEUM学芸員)