
黒田泰蔵 白磁
装幀・構成・アートディレクション:木下勝弘エディトリアルデザイン:木内三千男
写真:渞忠之
編集:森啓輔
サイズ:B5判変形、245×182mm
頁:136ぺージ、ソフトカバー
言語:日本語、英語
発行:ヴァンジ彫刻庭園美術館
発売:NOHARA
刊行日:2019/3/10
ISBN:978-4-904257-45-6
価格:¥3,080(税込)
在庫あり
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本書は、世界的に活躍する陶芸家・黒田泰蔵の美術館で初となる個展「黒田泰蔵 白磁」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡、2019年1月12日–4月9日)の関連書籍として刊行されます。
20歳の若さでパリに渡り、のちの人間国宝となる陶芸家の島岡達三との出会いから、カナダで陶芸を始めた黒田は、帰国後は伊豆に窯を構え、1992年より白磁のみの制作に傾注してきました。「轆轤成形、うつわ、単色」という3つの条件による白磁は、空間に溶け込むように静謐でありながら、緊張感あふれる力強さをもちあわせています。轆轤の回転が生み出す柔らかで張りのあるフォルム、釉薬を用いず、焼締めの後に磨かれた表面の艶やかな陰影、宙空へと薄く挽き上げられた口縁など、その美しさの特質には枚挙にいとまがありません。
本書では、円筒や梅瓶、花入、台皿など、最新作を中心とした展示作品を豊富な図版で構成。さらに、伊豆の貴重なアトリエ風景や作家本人のテキスト「円筒について」ほか、寄稿者による黒田泰蔵論を収録し、半世紀にわたってうつわの可能性を追求し続けてきた黒田の白磁の現在が、この1冊に収められています。
【寄稿】黒田泰蔵、諸山正則(工芸史家)、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)
20歳の若さでパリに渡り、のちの人間国宝となる陶芸家の島岡達三との出会いから、カナダで陶芸を始めた黒田は、帰国後は伊豆に窯を構え、1992年より白磁のみの制作に傾注してきました。「轆轤成形、うつわ、単色」という3つの条件による白磁は、空間に溶け込むように静謐でありながら、緊張感あふれる力強さをもちあわせています。轆轤の回転が生み出す柔らかで張りのあるフォルム、釉薬を用いず、焼締めの後に磨かれた表面の艶やかな陰影、宙空へと薄く挽き上げられた口縁など、その美しさの特質には枚挙にいとまがありません。
本書では、円筒や梅瓶、花入、台皿など、最新作を中心とした展示作品を豊富な図版で構成。さらに、伊豆の貴重なアトリエ風景や作家本人のテキスト「円筒について」ほか、寄稿者による黒田泰蔵論を収録し、半世紀にわたってうつわの可能性を追求し続けてきた黒田の白磁の現在が、この1冊に収められています。
【寄稿】黒田泰蔵、諸山正則(工芸史家)、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)