土俵が高いから力士が怪我しやすい?

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【相撲の伝統】土俵が高いから力士が怪我しやすい?素人が適当に調べてみた【御嶽海の怪我】

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2024年11月15日の九州場所(福岡国際センター)で、西前頭7枚目の御嶽海(31=出羽海)が土俵下に落下し、左肩、左腰を床に強打し、立ち上がれなくなり、担架で運ばれるアクシデントがありました。

この映像を観た視聴者の中には、

「なんでこんなに力士は怪我してしまうのか?」
「安全対策をもっと講じられないのか?」
「相撲関係者およびファンも、伝統や格式に縛られて対策しないのでは」

といった声も多く寄せられています。

「相撲には怪我がつきもの。修行が足りない!」のような旧態依然とした意見が相撲関係者の間で残っているのでは?そんな闇があるのでは?なんて疑ってしまいます。

以下の点がリスク要因と考えられます:

  1. 土俵の高さ:落下時に衝撃が大きく、負傷の可能性が高い。
  2. 土俵下のクッション性:砂やゴム系の緩衝材がクッション材として機能しきれていない。
  3. 競技中の勢い:力士同士の激しいぶつかり合いで、予測不能な転落が発生する。
  4. 安全基準の不明確さ:伝統が重視される一方で、安全面に関するガイドラインが十分でない。

安全性を向上させるための具体的なアイデア

1. 土俵の高さの改善

現在の60cm(俵除くと55cm)という高さは、日本古来の相撲文化に根差したものですが、安全性を考慮して、これを50cm以下に低くする案が考えられます。例えば、30cm程度に調整することで、落下時の衝撃を大幅に軽減することができます。

伝統や格式、前例にしばられることなく、あらゆるアイデアを検証すべきでしょう。一部には受け身を取るためにはある程度の高さがあったほうがいいという意見もあります。この点については、親方よりもむしろ数多くの現役の力士の意見も集約して検証して欲しいところです。

また、力士が技を発揮するための十分なスペースを確保しながらも、観客席との視覚的なバランスを保つデザインの検討も重要です。

他にも通じますが、観客にも、変化を柔軟に受け入れる姿勢が求められます。

「あんなものは相撲じゃねえ」みたいに言ってしまいたい気持ちをぐっと堪えて、安全優先で相撲を楽しんで欲しいものです。


2. 土俵下にマットを設置

現在、土俵下は主に砂地やゴム製の緩衝材で覆われていますが、スポーツ競技で使用される高密度の衝撃吸収マットを敷くことで、安全性を向上させることが可能でしょう。このようなマットは、転落時の力を吸収し、骨折や打撲のリスクを低減します。

両国国技館では、常設されている土俵廻りの改修工事が2011年12月に実施されました。
それに伴い土俵溜りに使用されている敷きゴムの取替え工事が行われましたが、弊社でその材料設計と合わせ施工を行いました。
土俵溜りには激しい相撲により転落した際の怪我などの対策として、ゴム系のクッション材が使用されています。
今回の取替え工事に際し、色調の調整、ゴムの物性、構造につきまして設計部門と検討の上、施工を行いました。

画像・文章引用:オーサカゴム株式会社サイト

多少の見た目が変化するのを厭わず、より安全な素材、厚み、そして緩衝材を敷くスペースの見直しも検討すべきかもしれません。


3. 土俵外周をフラットにする

現在の土俵外周は斜めに砂が積まれている形状ですが、これをフラットなデザインに変更することで、力士が転落した際の怪我のリスクを減らせます。フラットな外周部分を広げることで、土俵際での攻防がより安全に行える環境が整います。

これもあくあでも一アイデアですので、土俵外周の縁部分を広くすることでの利点、弊害についても検討が必要です。


フラットな部分に柔らかい素材を使用することで、力士が倒れ込んだ場合でも怪我のリスクを最小限に抑えられるでしょう。

当然、柔らかすぎると逆に怪我をする場合もなどもあるでしょうし、100%完璧な土俵はないかもしれませんが、少しでも怪我のリスクを軽減するためにできることはあると思います。その変更を妨げているのが何か、大事なのは思考停止しないで、可能性を検討することです。

令和の今、透明性のある議論が可能になっている状況です。その議論の結果、「現状がベスト」(そんなわけないと個人的には思いますが)となればまだ多くの人は納得するでしょう。


4. 体重制限を導入する

現代相撲では、力士の体重が大きくなる傾向にあります。200kgを超える力士も珍しくなく、その体重が怪我の原因や負担に直結しているケースも少なくありません。体重制限を設けることで、力士の健康管理や相撲全体の安全性が向上すると考えられます。

階級制についても、採用すべきとの意見もあるようです。私個人の意見としては、体重の上限だけでも設ける必要があるかと考えます。それほど、現状の土俵は、落下した際の危険性が高いと考えるのです。


伝統との調和を目指して

相撲は日本の伝統文化であり、世界中に愛されています。そのため、これらの安全対策を導入する際には、伝統を損なわずに実施することが重要です。

例えば、土俵の高さや形状を変更する際も、見た目に大きな変化を加えず、伝統的な土俵のイメージを保つことが求められます。また、体重制限を導入する場合も、伝統的な稽古や体作りを尊重しながら、新しいルールを設ける必要があります。

今回の話は、コンプライアンスの話とは少し違います。

たとえば、力士はふんどし一丁で取り組むのは何故か?人前で裸をみせたくない力士も、Tシャツを着てよい、短パンの上からまわしを着けてもいい権利がある、、なんて話とは異なります。現代の最新技術を結晶し、より安全な土俵を作れるのではないか?どんな土俵の建築アイデアがあるか?素材があるのか?そんな提案を相撲界で活発に議論して欲しいと願っています。


まとめ

御嶽海のアクシデントは、大相撲の安全性について再考するきっかけとなりました。土俵の高さの改善、土俵下へのマット設置、外周のフラット化、さらには体重制限の導入など、さまざまなアイデアが挙げられています。これらの対策を検討し、力士の安全を第一に考えることが、相撲の未来をより明るいものにするでしょう。

また、こういう意見に触れた際に、残念ながら極論で議論を抑え込む癖がある人がいます。たとえばそうですね、

「そんな安全が大好き相撲のゲームでもやってればいい。あ、力士にVRゴーグルつけて戦わせればいいじゃないか、絶対に怪我しないから」

みたいなものでしょうか。細かな改善点でも構いませんが、ぜひとも一歩一歩、怪我のしにくい相撲を実現して欲しいと思います。

究極の接触型格闘技ですから、怪我がゼロになるわけはありません。修正可能なシステムを、どう改善していくか、その物理的、心的障壁をどう取り除けるか考えたいというのが、今回の狙いです。

伝統を守りながらも現代に適応した改良を行うことで、大相撲はさらに多くの人々に愛されるスポーツとして発展していくはずです。力士たちの安全を守りつつ、観客に感動を届けるために、今こそ相撲界全体で議論を深めるときではないでしょうか。

鬼読書疲弊
鬼読書疲弊

土俵下をむしろむちゃくちゃ深く掘って、巨大プールにすればいいと妻が言ってた

後輩女子
後輩女子

奥様ナイスアイデアですね。それ怪我が一気に減らせますよ

鬼読書疲弊
鬼読書疲弊

そこまでいくと不思議と受け入れられない自分がいる
怪我しない為に相撲が存在するわけではないし

後輩女子
後輩女子

そのままさっぱり汗も流せますし、砂かぶり席の名称を水かぶり席に変えるだけ

鬼読書疲弊
鬼読書疲弊

だけじゃないよ

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