2024年11月18日に放送された「NHKきょうの料理ビギナーズ」で紹介された「酢豚」は、豚肉だけを使ったシンプルな一品です。手軽に作れるにもかかわらず、コク深い黒酢あんが食欲をそそる仕上がりです。このレシピでは、具材を豚肉に絞ることで手順が簡略化されており、初心者でも挑戦しやすい内容となっています。
材料(2人分)
豚肉
- 豚肩ロース肉(豚カツ用、大):2枚(300g)
トッピング
- ねぎ(白い部分):適量
- 香菜(シャンツァイ)の葉:少々
下味
- サラダ油:大さじ2
- 片栗粉:大さじ2
- 紹興酒(または酒):大さじ1
- しょうゆ:小さじ2
黒酢あん
- 黒砂糖(砂糖大さじ2と2/3でも可):大さじ3
- 水:大さじ2
- 黒酢(または米酢):大さじ2
- 紹興酒(または酒):大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- ごま油:小さじ1
揚げ油
- サラダ油:適量(約2~3cm深さ)
作り方
1. 豚肉の下ごしらえ
- 豚肩ロース肉は赤身と脂身の間に2~3cm間隔で筋切りをします。
- 外側の脂身にも切り込みを入れます。これにより、焼いたり揚げたりしたときの縮みを防ぎます。
- 筋切りした豚肉を縦半分に切り、さらに1.5cm幅に切ります。
2. 下味をつける
- バットにサラダ油、片栗粉、紹興酒、しょうゆを合わせます。
- 切った豚肉を加え、手でしっかりともみ込みます。
- そのまま20分ほどおき、下味をしっかり浸透させます。
3. ねぎの準備
- ねぎは4~5cm長さに切り、縦に切り目を入れて芯を取り除きます。
- 繊維に沿って端からせん切りにし、水にさらします。
- 水気をよく切り、白髪ねぎとして使います。
4. 豚肉を揚げる
- 下味をつけた豚肉の表面に片栗粉を薄くまぶし、余分な粉を払います。
- フライパンに2~3cm深さのサラダ油を入れ、170~180℃に熱します。
※温度の目安:水で湿らせた菜箸を入れたときに細かい泡がスーッと出る状態。 - 豚肉を油に入れ、表面が固まってきたらやや弱火にして約4分間揚げます。
- 色づいたものから順に引き上げ、油を切ります。
5. 黒酢あんを作る
- 小さめのフライパンに黒酢あんの材料(黒砂糖、水、黒酢、紹興酒、しょうゆ、ごま油)を入れます。
- 中火で加熱しながら混ぜ、少しとろみがつくまで火を通します。
※木べらを動かしたとき、フライパンの底が見える程度になればOKです。
6. 仕上げ
- 揚げた豚肉を黒酢あんに加え、手早く全体をからめます。
- 再び中火にかけ、肉の表面にツヤが出たら火を止めます。
- 器に盛り、白髪ねぎと香菜の葉をトッピングして完成です。
ポイント
- 豚肉の下ごしらえ 筋切りを丁寧に行うことで、揚げた際に肉が縮むのを防ぎ、見た目も仕上がりも良くなります。
- 下味の浸透 豚肉に下味をつける時間がしっかり取れない場合は、5分程度手でしっかりもみ込むだけでも効果があります。
- 油の温度管理 揚げ油の温度が高すぎると表面が焦げやすく、低すぎると油っぽくなりがちです。適温を保つことで、外はカリッと、中はジューシーに仕上げられます。
- 黒酢あんのとろみ 加熱中にあんが少しとろみをつけてから豚肉を加えることで、全体に均一にあんを絡められます。
- 香菜と白髪ねぎのトッピング 香菜は好みで量を調整可能。白髪ねぎのシャキッとした食感が、豚肉のジューシーさを引き立てます。
黒酢のほどよい酸味と黒砂糖の甘みが絶妙に調和したこの酢豚は、家庭でも簡単に中華料理店の味わいを再現できます。野菜を加えないことで豚肉の旨味を存分に楽しめる一品です。ぜひお試しください!