今年の流行語大賞には、現代社会のトレンドや世相を映し出す30の言葉がノミネートされています。それぞれに流行した背景やユニークな意味があるため、1つ1つを解説し、最終的に大賞候補として注目すべき3つの言葉を予測してみました。
今年のノミネート語一覧と解説
- アサイーボウル
果物のアサイーのスムージーを、シリアルなどとともにボウルに盛りつけるもの。ブラジル発祥でハワイで人気が拡大。日本では2000年代中期に流行し、現在再流行中。 - アザラシ幼稚園
オランダ・フローニンゲン州にある負傷・衰弱したアザラシを一時保護する施設で、プールで過ごすアザラシの赤ちゃんを常時確認できるライブ配信を2019年から実施していた。当初は小規模な配信だったが、今年の8月、Ｘ（旧ツイッター）ユーザーによる投稿で突如流行し話題に。 - インバウン丼
観光業が回復する中、訪日外国人向けに開発されたユニークな丼メニュー。 - 裏金問題
各界での裏金スキャンダルが報道され、信頼性が揺らいだ事件を象徴する言葉。 - 界隈
SNSやインターネットで「〜界隈」と使われ、特定のコミュニティや分野を指す。 - カスハラ
カスタマーハラスメントの略称。サービス業界で増加している過剰なクレーム問題に対応するための言葉として認知度が向上。 - コンビニ富士山
富士山が見えるコンビニとして観光客にも話題。写真撮影スポットとしても人気を集める。 - 侍タイムスリッパー
タイムトラベルをテーマにしたエンターテインメントや作品のトレンドを反映した言葉。 - 初老ジャパン
高齢化社会において、シニア層の活躍が増えた現象やムーブメントを指す。 - 新紙幣
日本の新しい紙幣デザインが話題に。特に肖像やセキュリティの変化が注目された。 - 新NISA
個人投資家向けの新しいNISA制度の普及と関心の高まりを反映。 - ソフト老害
高齢世代の中でも比較的柔軟で開かれた態度の人たちを指すユーモラスな表現。 - トクリュウ
何かの状況や物事が「特化」された状態を指し、特化型のサービスや商品が注目されている。 - 南海トラフ地震臨時情報
南海トラフ地震の情報が発表される際に警戒が高まる状況を表した言葉。 - 猫ミーム
インターネット上で人気の猫のミーム画像。癒しや笑いをもたらすコンテンツ。 - はいよろこんで
「喜んで対応する」という姿勢を表す。接客業で使われることが多い。 - 8番出口
特定の場所や集合地点を指すインターネットスラングとして浸透。 - はて？
疑問や戸惑いを軽く表現する言葉として広がり、SNS上で使われることが増えた。 - BeReal
現実を重視したSNSのトレンド。フィルタなしの写真投稿が人気を集めた。 - 被団協
核兵器廃絶を目指す組織の活動が、世界情勢とともに再評価された。 - 50-50
対等な関係を表す。特にビジネスや人間関係において使用される。 - ふてほど
無邪気に怒る姿勢を指す若者言葉で、SNSで使用頻度が高まった。 - Bling-Bang-Bang-Born
ファッションや音楽などで使われるリズミカルな言葉。カルチャーシーンでの人気も。 - ブレイキン
ブレイクダンスのこと。若者を中心に再び注目されているダンスムーブメント。 - ホワイト案件
クリーンで透明性のあるプロジェクトを指す。職場環境や働き方の改善にも関連。 - マイナ保険証一本化
保険証のデジタル化と一本化の動きが話題になり、賛否両論を呼ぶ。 - 名言が残せなかった
印象的な言葉やメッセージが不足していたことをユーモラスに表現。 - もうええでしょう
議論や物事に「もう十分」と言いたいときに使う。SNSでも広がりがある。 - やばい、かっこよすぎる俺
自己陶酔をユーモラスに表現した言葉。若者層に人気。 - 令和の米騒動
米の価格変動や供給不足が話題に。食生活への影響が注目された。
流行語大賞候補予測
これらの言葉の中から、2024年の流行語大賞として注目されそうな候補を3つ選びました。それぞれの言葉がどのように世相を反映し、人々の関心を集めたのか、予測して解説します。
- マイナ保険証一本化
保険証とマイナンバーカードを統合する政策が進行し、便利さとリスクの議論が交わされました。国民の生活に直結するテーマで、賛否両論があることから、社会全体での関心が高まっており、大賞候補として有力です。 - 裏金問題
世間を騒がせた裏金スキャンダルは、特に公的機関の信頼性に影響を与えました。人々の不信感が高まる中で話題となったこの問題は、流行語大賞に選ばれる可能性が高いと考えられます。 - コンビニ富士山
日本の象徴である富士山と日常の象徴であるコンビニが結びついたユニークなフレーズで、観光スポットとしても人気を集めました。親しみやすさと意外性のある話題性から、大賞候補の一つと言えるでしょう。
コンビニ富士山に対するAIの弁明
鬼読書疲弊
コンビニ富士山はないんじゃない？とAIに詰問したら下記反論がありました。
「コンビニ富士山」が流行語大賞候補として注目される背景には、日本の象徴ともいえる富士山と日常的なコンビニエンスストアが融合し、訪日観光客に新しい魅力を提供した点が挙げられます。この場所がSNSなどで人気撮影スポットとなり、多くの人が訪れましたが、同時にオーバーツーリズムが招く問題も浮上しました。観光客によるマナー違反や危険行為が相次ぎ、町では目隠しの幕や柵を設置せざるを得ない状況にまで発展しました。こうした問題提起を通じて、日本が抱える観光地の課題を象徴する言葉としての「コンビニ富士山」は、単なる話題の枠を超え、日本社会における観光と地域共生の在り方を考えさせられる流行語とも言えます。
後輩女子
素晴らしい。賢い回答ですね。でも大賞はないわね
まとめ
流行語大賞のノミネート語は、その年の社会を反映する言葉が多く選ばれます。2024年も例外ではなく、政治、社会、エンタメなど幅広いジャンルの言葉が並びました。中でも「マイナ保険証一本化」「裏金問題」「コンビニ富士山」の3つは、それぞれ異なる背景ながら、人々の共感や驚きを誘う力強い言葉です。今年の流行語大賞は、この3つのうちのどれかが選ばれる可能性が高いのではないでしょうか。
