「ブリ大根」は、寒い季節にぴったりの日本の伝統的な家庭料理で、脂がのったブリと柔らかく味が染み込んだ大根が絶妙に調和する一品です。2024年11月6日のフジテレビ系【ノンストップ】の「今すぐできるランクアップキッチン」では、和食の名店・高輪しん山の料理長、平山晋さんがブリ大根をさらに手軽に作るためのレシピを紹介しました。
このレシピでは、冷凍大根を使って時短で味をしっかり染み込ませるコツや、強火で一気に煮て仕上げる方法がポイントです。今回は、このレシピをブログでご紹介し、自宅でプロの味を再現するための詳しい手順とコツをお届けします。
材料(2人分)
- 大根:6cm
- ブリ(切り身):小4切れ(120g)
A(調味料)
- 酒:1/4カップ
- 水:1/4カップ
- しょうゆ:大さじ1と1/2
- みりん:大さじ1と1/2
- 砂糖:大さじ1と1/3
- 顆粒和風だしの素:1g
仕上げ
- ショウガ(すりおろし):適量
- ユズの皮(千切り・好みで):適量
作り方
1. 大根の準備
まず、大根は皮をむき、1.5cm厚さの輪切りにします。次に、輪切りにした大根を冷凍用保存袋に入れ、冷凍します。この冷凍の工程により、大根の細胞が壊れて煮る際に味が染み込みやすくなります。
ポイント:冷凍大根を使用することで、短時間で味がしっかりと染み込み、時短につながります。これは忙しい時に役立つ便利なテクニックです。
2. 大根を下茹で
鍋にたっぷりの水を入れ、冷凍したままの大根を加えて火にかけます。沸騰してから2~3分程度、大根に串がスッと通るまでゆでます。これで大根の下茹でが完了です。茹で上がったらザルに上げて水気を切ります。
3. ブリの霜降り
ブリの臭みを取るため、湯にさっとくぐらせる「霜降り」を行います。鍋の湯にブリを網じゃくしなどでくぐらせ、表面の色が変わったらすぐに取り出し、氷水に入れて洗います。これによりブリの余分な脂や臭みが取れ、料理全体の風味が向上します。
4. 煮る
ブリと大根を、③で使用した鍋に並べ入れ、Aの調味料(酒、水、しょうゆ、みりん、砂糖、顆粒和風だしの素)を全て加えます。ここでポイントは、調味料を事前に混ぜ合わせておくことです。調味料が均等に行き渡り、ブリと大根にムラなく味が染み込みます。
5. 強火で煮る
鍋に落としぶたをして強火にかけ、泡が細かくなるまでそのまま7分ほど煮ます。このとき、アクが出ても取り除く必要はありません。アクを気にせず強火で一気に煮ることで、煮崩れも防ぎ、ブリがパサつかずに仕上がります。もし焦げそうな場合は、水(分量外)を少量足して調整します。
ポイント:落としぶたと強火で一気に煮ることで、ブリがふっくら仕上がり、大根もより早く味が染み込みます。
6. 仕上げ
仕上げにおろしショウガを加え、鍋の中の風味をさらに引き立てます。器に盛り付け、好みでユズの皮を千切りにして飾ります。ユズの爽やかな香りが、濃厚なブリ大根の味わいに軽やかなアクセントを添えてくれます。
料理のポイントまとめ
- 冷凍大根で時短&味染み:大根を一度冷凍することで細胞が壊れ、短時間で味が染みやすくなります。忙しい日でもしっかりと味わい深い大根に仕上がります。
- 霜降りで臭み取り:ブリを軽く湯通ししてから氷水で冷やす「霜降り」を行うことで、臭みを取り除き、料理全体の風味が向上します。これにより上品な味わいが生まれ、家族全員で楽しめる一品となります。
- 強火で短時間煮る:強火で一気に煮ることで、ブリがパサつかずふっくらと仕上がります。長時間煮込まずとも美味しく仕上がるため、時間がない日にも重宝するレシピです。
- ユズの香りでアクセント:仕上げにユズの皮を添えることで、濃厚な味わいに爽やかな香りがプラスされ、風味のバランスがさらに良くなります。
おすすめの盛り付けと楽しみ方
ブリ大根は、白いご飯との相性が抜群です。ご飯の上に少しブリ大根をのせて、少しずつ味わいながら食べると一層美味しさが引き立ちます。また、ユズの香りが全体のアクセントとなるため、和の趣を感じる器に盛り付けると見た目にも華やかです。
このように、平山晋さん直伝の「ブリ大根」は、家庭でも手軽にプロの味を楽しむことができます。