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いつかやってくる、終の棲家(すみか)問題 どこがいい?老後をアクティブに考える

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老後の住まい選びは、人生の中でも特に重要な決断です。

年齢を重ねることで、今までの住まいに対する考え方も変わり、健康状態や経済状況に合わせた住まいの選択が求められます。

終の棲家、老後などの言葉はなんとなくネガティブだったり、保守的にとらえられがちですが、能動的に老後に向き合うのは決して守りではありません。

むしろ、人生をアクティブに過ごすために不可欠の手段ともいえます。

この記事では、「終の棲家」に関する悩みを解消するために、どこに住むべきか、どんな選択肢があるのかを詳しく見ていきます。


老後の住まいの現状は持ち家派が多数!

まず最初に、現在の高齢者の住まい事情を見てみましょう。

日本では、60歳以上の高齢者夫婦の約9割が「持ち家」に住んでいます。

このデータからも分かるように、持ち家に住み続ける人が圧倒的に多いことが分かります。

持ち家の良さは、何と言っても「自分の家」である安心感です。月々の支払いが終わっていれば、住まいに対する支出が安定し、老後の生活費に余裕を持つことができます。

しかし、年齢を重ねるにつれて、持ち家には老朽化やメンテナンスの問題がついて回ります。実際、持ち家派が抱える問題として、「家が古くて住みにくい」「維持費がかかりすぎる」などが挙げられます。

賃貸派と持ち家派は、ある意味の神学論争のようにもたとえられ、語る人間の立場や利害関係などにも左右され非常に複雑です。


高齢夫婦は9割近くが持ち家に住んでいる

高齢者夫婦が「持ち家」に住んでいる理由の一つは、経済的な理由です。

住宅ローンが終わり、家賃の支払いがないため、月々の支出が安定し、余裕を持てるという点が大きいです。

また、持ち家であれば、自分のペースでリフォームをして住みやすい環境を作ることも可能です。

しかし、家の老朽化や、階段の上り下りが困難になるといった身体的な問題も出てきます。

これから老後をどのように過ごすかを考える時、「持ち家を維持するべきか、住み替えるべきか」という問題が浮上します。

またこれまでは住まい選びの大きな要因に「職場への通勤」があり、比較的、地価、家賃の高い場所にしか住めないという制約があった
方も多くいます。

特に都市部に職場がある会社員にとっては「もう少し広い家に住みたいけど、通勤時間が長すぎるのは難しい」という理由で家の購入、賃貸の場所を選んだ方が多いでしょう。

では今の家を売却して、大自然に、大きな家、広い庭、なんだったら畑も購入して悠々自適にすごそう!と思う方もいるかと思いますが、

そこは慎重に考えましょう。どんなライフスタイルが待ってるか、現地訪問したり、1日の、1週間の生活の流れを細かくシミュレーションするのが非常に大事です。

山の中の別荘のような場所に住むと、必ず不便さがつきまといます。また年をとるごとに健康維持につとめてるとはいえ、今よりも、病院に通院する頻度はあがると考えてください。


「狭くても利便性があり、資金的に余裕を持てる住まい」が理想

多くの高齢者が理想とする住まいは、「狭くても、利便性があり、生活費に余裕を持てる場所」というものです。老後に必要なのは、広さや豪華さではなく、生活の利便性です。たとえば、スーパーや病院が近くにあること、公共交通機関が利用しやすい場所に住むことが大切になります。

子育てが終了し、夫婦のみ、またはおひとりで暮らすには、決して大きな家屋である理由はありません。断捨離、ミニマリストなど、本当に必要なアイテムだけに絞り、コンパクトでありつつも、余裕のある空間に暮らすことは可能です。

終活を意識すると、持ち物は極力少ないほうが、幸せになるかもしれません。

また、経済的な余裕を持つためにも、住まいの選択肢は慎重に選ぶ必要があります。家賃やローンの支払いが重荷にならないよう、資産状況をしっかりと把握しておくことが重要です。

今、マイカーがあり、問題なく運転できている皆さんも、免許返納の時期についても必ず考えて、公共交通機関について調べて終の棲家を検討してください。

完全自動運転の車で寝ながら目的地に行ける未来は、まだもう少し先に事になるでしょうし、公共交通機関の重要性はマストです。


老後の住まいは現状維持?住み替え?判断ポイント

老後の住まいを考える際、現状維持をするべきか、住み替えるべきかは大きな判断ポイントです。

ここでは、どのような場合に住み替えを検討すべきかを見ていきましょう。

1. 持ち家の形態と老朽化の具合

住み続ける家が老朽化している場合、住み替えを考えるべきです。

特に、バリアフリーが整っていない家では、将来的に生活が困難になる可能性があります。

高齢になったときに安心して暮らせる住まいであるかどうかをチェックすることが重要です。

また、持ち家をリフォームしてバリアフリー化するという方法もあります。

エレベーターを設置する、手すりを取り付けるなど、家を改修することで長く住み続けることが可能になります。

2. 老後も働く予定はあるか

老後も働き続ける予定がある場合、住まいの立地は重要な要素となります。

仕事場までのアクセスが良好な場所に住むことで、通勤の負担を軽減し、健康的に働き続けることができます。

また、社会的なつながりを維持するために、地域の活動が活発な場所を選ぶことも考慮すべきです。

憧れの田舎移住は難しいのか?

当然、田舎暮らしに憧れる気持ちはよく分かります。私も憧れています(笑)。ただ、自然豊かな環境での生活や、コストパフォーマンスの良さに魅力を感じる人も多いですが、実際には思い描いた理想と現実に大きなギャップがあることも。田舎移住の失敗例や難しさをいくつか挙げてみましょう。

1. 仕事の確保が難しい 都市部に比べ、田舎では仕事の選択肢が限られています。特に専門職や高収入の仕事を望む場合、就業先を見つけるのは簡単ではありません。地域の産業が衰退していたり、転職の機会が少ないことも、移住の大きな障壁となります。

2. 生活インフラの不足 田舎では、スーパーや病院などの生活インフラが不足していることがあります。買い物や医療機関へのアクセスが不便で、都市部と比べて生活の自由度が制限されることがあります。また、公共交通機関が少なく、車がないと不便な地域も多いです。

3. 人間関係の壁 田舎では、長年同じ地域に住む人々が多いため、外部者が受け入れられるまでには時間がかかることがあります。最初は歓迎されても、少しずつ「よそ者」として距離を感じることがあり、孤立感に悩むことも少なくありません。

4. 理想と現実のギャップ 田舎生活は、自然に囲まれて静かな時間を過ごせる一方で、仕事の忙しさや人間関係、文化の違いなど、想像以上にストレスフルなことも。特に都会での生活に慣れている人にとっては、そのギャップが大きな失敗の原因となることもあります。

田舎移住には魅力がある一方で、現実的な問題が多く存在します。移住を検討する際は、慎重に情報収集し、地域の特徴や自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。


老後の住まいの方向性がある程度決まったら次は何をする?

住まいの方向性が決まったら、具体的に次のステップを踏んでいくことが大切です。

持ち家を維持する場合と、住み替える場合では、準備することが異なります。

持ち家に住み続ける場合

持ち家に住み続ける場合は、まず老朽化の問題をクリアにし、バリアフリー化やリフォームを行うことが必要です。

また、定期的なメンテナンスを行い、住み心地を維持することが重要です。

さらに、家の周囲の環境や近隣のサービスが自分にとって快適であるかを再評価することも大切です。

住み替える場合

住み替えを選ぶ場合は、まずどのエリアに移住するかを決める必要があります。

老後を快適に過ごすためには、医療や介護サービスが充実している場所、交通アクセスが良い場所が理想的です。

また、住み替えにかかる費用や手続きを前もって計算し、準備を進めておくことが大切です。


まとめ

老後の住まいを考える際には、「持ち家を維持するか」「住み替えを検討するか」の判断が必要です。

持ち家派の多くは、老後も自分の家で過ごすことを希望しますが、老朽化や身体的な負担を考慮して住み替えを選ぶことも一つの選択肢です。

最終的には、住まいの利便性や経済的な余裕を持った選択をすることが重要です。

どんな選択をするにせよ、自分自身が安心して暮らせる環境を整えることが、快適な老後を迎えるための第一歩となります。

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