音楽ユニット「ツユ」は、2024年12月31日23:59をもって全楽曲を削除するという重大な決断を下しました。この発表は、中心人物である「ぷす」(G)が殺人未遂容疑で逮捕されたことを発端とする一連の騒動の集大成とも言えるものであり、ファンや音楽業界に大きな衝撃を与えています。「作品に罪はない」とする意見と、「社会的責任を取るべき」とする意見がぶつかる中、この決断がどのような意味を持つのか、改めて考察してみます。
ツユ(ぷす)全楽曲消去…ガチヌシシヌ
— ココロのスキマにマスキッパ (@hatsu_katarinya) November 26, 2024
最終鬼畜ジンオワドール・アッカーマン pic.twitter.com/8b8CAmtbEN
事件の経緯:逮捕、不起訴、そしてユニット活動の終了
2024年5月、ツユの中心人物であるぷすが交際相手への暴力行為により、殺人未遂容疑で逮捕される事件が発生しました。この事件は、ぷすが口論の末に交際相手を刺すという衝撃的な内容でした。被害者は幸い命に別状がなかったものの、事件は広く報じられ、世間の注目を集めました。
その後、ぷすは不起訴処分となりましたが、これは被害者との示談が成立したことが大きな要因とされています。この事件を受けて、ツユの他メンバーはユニットを離脱し、ツユは事実上の活動終了状態となりました。しかし、ぷすは「趣味の範囲で個人として音楽活動を続ける」と発表し、物議を醸しました。
「作品に罪はない」という姿勢
Xアカウントに投稿されたコメントは、多くのファンや業界関係者の注目を集めました。このコメントでは、「作品に罪はない」という考えを明確にし、ツユの楽曲を今後も公開し続ける方針を示していました。具体的には、次のような内容が含まれていました。
「作品たちは我が子のような存在です。これからも皆様に寄り添い続けることを願っています。」
このコメントは、事件後もツユの楽曲を愛し続けるファンにとっては希望の光となるものでした。一方で、被害者への配慮や事件の社会的影響を考慮し、「公開を続けるべきではない」とする意見も根強くありました。
プロセカ、beatmania、ポップン等に楽曲提供
— ORICON NEWS【アニメ】 (@oricon_anime_) October 3, 2024
音楽クリエイター・ぷす、逮捕を説明し謝罪
現在は殺人未遂事件で不起訴、釈放
被害者の交際相手と「現在も一緒に住んでいる」
▼詳しい経緯説明
第三者の関与、心神喪失と判断、裁判拒否等https://t.co/fjIH3tExjo
一転、楽曲全削除を決定
11月26日、ツユの公式Xアカウントは方針を覆し、以下のような声明を発表しました。
「皆様からの真っ当なご指摘を真摯に受け止め、ツユ楽曲(ぷす作詞・作曲)を全削除する運びとなりました。」
この決断は、社会的責任を果たすために必要な措置と説明されました。2024年12月31日23:59をもって、すべてのプラットフォームからツユの楽曲が削除されることになります。
— ツユ (@TUYU_official) November 26, 2024
この発表は多くの議論を呼び起こしました。「作品に罪はない」という主張に共感していたファンからは落胆の声が上がる一方、「被害者に配慮した適切な判断だ」とする支持の声も見られます。
「作品に罪はない」論争の再燃
今回の一連の動きは、過去にもたびたび議論されてきた「作品に罪はない」というテーマを再び浮き彫りにしました。アーティストが問題行動を起こした際、その作品をどう扱うべきかは難しい問題です。
支持意見:作品は独立した存在
「作品に罪はない」という主張の背後には、以下のような考え方があります。
- 作品は作り手から独立した存在:アーティストの行動とは関係なく、作品そのものが持つ価値を評価すべきである。
- ファンの思い出の保護:作品を削除することは、その作品に思い入れのあるファンの記憶や感情を否定する行為にもなり得る。
- 文化的損失の懸念:楽曲が削除されることで、音楽的・文化的な価値が失われる可能性がある。
批判意見:社会的責任の優先
一方で、作品の公開継続に反対する人々の意見には次のようなものがあります。
- 被害者への配慮:作品が公開され続けることで、被害者やその関係者に不快感や苦痛を与える可能性がある。
- 社会的影響:アーティストの行動が公に許容されているように映ることで、類似の行動を助長するリスクがある。
- 倫理的責任:特に問題を起こした人物が利益を得る可能性がある場合、公開は適切ではないと考えられる。
電気グルーヴの音源・映像の配信が再開されています https://t.co/KOqlNMSSCB @change_jpより
— 氷月(ひづき) (@ghiaccio_mese) June 19, 2020
作品を作った人が罪を犯しても、作品そのものに罪はないからな…(悪い影響を与えることを意図したものは別として)
今回の決断の背景とその妥当性
ツユが楽曲削除を決断した背景には、ファンからの反響や社会的な批判が大きく影響していると考えられます。ツユの音楽はこれまで多くの人々に支持されてきましたが、事件によってその価値が問われる状況に陥りました。
特に今回のように、「作品が事件に直接関与していない場合」であっても、社会的責任や被害者への配慮が求められる中で、この決断が下されたことは注目すべき点です。
ファンと音楽業界への影響
ツユの楽曲が削除されることで、ファンは大きな喪失感を抱くことになるでしょう。また、音楽業界においても、今回の一件はアーティストの問題行動と作品の関係について改めて議論を巻き起こすきっかけとなると考えられます。
すごくすごく残念、その言葉しかない。
— ごはんツブ子🍍 (@downtownarigato) June 13, 2024
こういう時、作品に罪はないと思うけど…さすがにこの犯罪はアウト
なんでこんな素敵な楽曲をつくれる人がこんな…
普段MASTERまでは中々出来んけど、削除される前に。
絵も曲も改めて好きな作品。#プロセカ#ぷす#アサガオの散るころに https://t.co/NeKY6s1Ii9 pic.twitter.com/0frjEq3vKD
ツユ、全楽曲削除マジで勘弁して。厳しい。やめてください!!!!ぷすに罪があるだけで曲に罪はないんです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
— すけ (@irosuke279_) November 26, 2024
!!!!!、!!!!!!!!!
ほんとにお願いお願いお願いお願いお願いお願いやめて頼むよ、アー
ぷすは嫌いでも曲は大好きなんだ
😭😭😭😭😭😭😭
今後の課題:作品と作り手の関係性
今回のツユの楽曲削除の決断は、今後の音楽業界における重要な前例となる可能性があります。同様の問題が再び起きた場合、どのように対応すべきか、作品と作り手の関係性についてさらに深く議論が必要です。
『皆様からの真っ当なご指摘』ってそういうことじゃん。
— 連星レイ (@Luna_Charizard) November 26, 2024
先の『作品に罪は無い』ってやつに「作者が言うな」とか、「不愉快」とか、 「楽曲に罪を被せるな」とか、そうやってぷすが何か言う度にみんな叩くことしかしないからこうなる。
ぷすにこの決断をさせたのはファンの皮被ったアンチでしかない。 https://t.co/H8imWX39Uh
本人映像はニュース的に使うんでしょうね🤔
— MASACA-METAL🤘👍🍻🪙🍔🇯🇵BABYMETAL・清原果耶・DQX・信長出陣 (@masaca_metal) February 14, 2020
どちらかというと、「作品に罪はない」派なので作品の上映・配信自粛とかしないで欲しいんですけど、ピエール瀧と槇原敬之の扱いの差が激し過ぎて理解不能です😓
とっとと電気グルーヴも沢尻出演作品も自粛解除して自由に鑑賞させて頂きたいものです🙏
日本には出演者が犯罪に関わるとその人の作った作品、その人が関わった作品を封印するという意味の分からん風習がありますよね。
— フリーダム (@cO7Z6bSZPJtvqGJ) September 11, 2023
俺チャゲアスの曲好きだし槇原敬之さんの曲も好きです。
他、もう見れなくなった映画やドラマたくさんありますよね。
このアホな風習やめません?
作品に罪はない。
結論:作品の価値と社会的責任の両立を目指して
ツユの楽曲削除が妥当であったかどうかは、見る人の立場や価値観によって異なるでしょう。しかし、今回の決断は、被害者への配慮や社会的責任を重視したものであり、一定の理解を得られるものだと考えられます。
ツユ「作品に罪はない」
— らな(闘獣形態) (@yotomk2) November 26, 2024
過激リスナー「泥を塗ったのはお前だろ」
「本人が勝手に結論づけるな」
と非難轟々。なのに、
ツユ「楽曲全て削除します」
過激リスナー「お前が育てたんだから勝手に消すな。」
「ぷす以外の方が作った曲は消すな。」
掌返しってこの事を言うんだな https://t.co/j1tkETbF34
一方で、「作品に罪はない」という主張にも一定の理があり、今後の音楽業界では、作品の価値をどのように守るかという課題に取り組む必要があるでしょう。
いずれにせよ、ツユの楽曲が持つ美しいメロディやメッセージが心に残り続けることを願っています。そして、今回の出来事が音楽と社会の関係を考えるきっかけとなることを期待します。