アニメ『ワンピース』は、その壮大な冒険ストーリーとともに、数多くの名曲を生み出してきました。今回は、TVアニメのオープニングテーマ(OP)、エンディングテーマ(ED)、そして劇場版主題歌をリスト形式でご紹介します。各曲の魅力とともに振り返りましょう!
アニメ『ワンピース』の歴代主題歌:OPテーマ編 Part.1
OPテーマ OP1:「ウィーアー!」きただにひろし
アニメ『ONE PIECE』の初代オープニングテーマ「ウィーアー!」は、1999年10月20日放送の第1話から2000年11月8日放送の第47話まで使用され、シリーズを象徴する名曲として広く親しまれています。
この楽曲は、きただにひろしが歌唱を担当し、冒険心に満ちた歌詞と勢いあるメロディが「ONE PIECE」の物語と見事に融合し、視聴者に強い印象を与えました。
「ウィーアー!」は後に声優陣によるカバー版や、韓国の人気グループ東方神起によるアレンジバージョンなど、さまざまな形でリメイクされています。これにより、新旧のファン層に愛され続ける楽曲となり、アニメファンにとっては特別な存在です。
現在でもカラオケの定番曲として頻繁に歌われ、世代を超えて楽しまれています。
また、作品20周年を記念して、アニメ本編内で再度使用されるなど、特別な場面での再登場がファンに喜ばれることもあります。楽曲の持つエネルギーと冒険への憧れは、まさに『ONE PIECE』そのものを象徴し、今なおシリーズの中で重要な位置を占める主題歌と言えるでしょう。
OP2:「Believe」Folder5
アニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマ「Believe」は、2000年11月22日放送の第48話から2002年6月16日放送の第115話まで使用され、アイドルグループ「Folder5」が歌唱を担当しました。このグループは、元々「Folder」というダンス&ボーカルグループの女子メンバー5人で結成され、エネルギッシュでキャッチーな楽曲は「ONE PIECE」の冒険の世界観を彩り、多くのファンに愛されています。
特筆すべき点は、メインボーカルを務めた三浦大知さん(当時は「DAICHI」名義)の存在です。彼はソロアーティストとして後に大きな成功を収め、日本の音楽界で高く評価されています。また、現在は女優として活躍する満島ひかりさんも当時メンバーの一員であり、若き日の彼女のパフォーマンスも注目を集めました。
「Believe」の軽快なビートと明るい歌詞は、麦わらの一味の冒険にぴったりの楽曲であり、カラオケでも定番曲として人気があります。これまでに多くのアーティストがカバーし、現在でも根強い支持を受け続ける名曲のひとつです。
OP3:「ヒカリへ」ザ・ベイビースターズ
アニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマ「ヒカリへ」は、2002年6月23日放送の第116話から2003年10月12日放送の第168話まで使用され、ロックバンド「ザ・ベイビースターズ」が担当しました。この楽曲はバンドのメジャーデビュー作であり、彼らのキャリアにおいて重要な一曲となっています。爽快なメロディと前向きな歌詞が、麦わらの一味の冒険の旅にぴったりとマッチし、多くのファンに親しまれました。
「ザ・ベイビースターズ」は元々4人組として活動していましたが、2006年にメンバー2人が脱退し、田中明仁さんと高橋りきやさんの2人編成となりました。その後も活動を続けていましたが、2014年以降はライブ活動を行っておらず、現在は事実上の活動休止状態となっています。
この曲は、力強さと温かさを兼ね備えた名曲として、今でも『ONE PIECE』ファンの間で語り継がれており、アニメの中での名場面とともに多くの人々の記憶に残る楽曲です。また、「ヒカリへ」はカラオケでも根強い人気があり、熱い想いを歌い上げるのに最適な楽曲として愛されています。
OP4:「BON VOYAGE!」Bon-Bon Blanco
アニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマ「BON VOYAGE!」は、2003年10月19日放送の第169話から2004年10月10日放送の第206話まで使用され、ガールズバンド「Bon-Bon Blanco」が担当しました。元気で明るい楽曲は、麦わらの一味の冒険と新たな旅立ちを象徴し、ファンに元気を与える一曲として親しまれています。この曲は、オリコンウィークリーチャートで初登場8位を記録し、当時の人気を物語っています。
MEMO
「Bon-Bon Blanco」というバンド名はスペイン語で「いけてるじゃじゃ馬」という意味があるとされており、彼女たちの活発でエネルギッシュな音楽スタイルをよく表しています。メンバーはパーカッションを中心としたユニークな編成で、異国情緒を感じさせるサウンドが特徴です。
この楽曲は今でも『ONE PIECE』ファンの間で人気が高く、元気を出したいときに聴きたくなるオープニングテーマとして、長く愛され続けています。
OP5:「ココロのちず」BOYSTYLE
アニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマ「ココロのちず」は、2004年10月31日放送の第207話から2006年4月30日放送の第263話まで使用され、近畿地方出身の4人組女性アイドルグループ「BOYSTYLE」が担当しました。
この楽曲は、希望と友情をテーマにした力強い歌詞とキャッチーなメロディが特徴で、麦わらの一味の冒険心を表現し、ファンに広く愛されました。また、グループはアニメ第209話に「美女軍団」役で声優として出演し、視聴者に驚きと喜びを与え、アニメと現実のコラボレーションとして話題を集めました。
MEMO
2005年7月末にメンバーの一人で、元「おはガール」としても知られる川田由起奈さんが脱退。以降、グループは目立った活動がなくなり、2007年7月に公式サイトを通じて解散が発表されました。
「BOYSTYLE」は、その限られた活動期間ながらも、印象的な楽曲とパフォーマンスで多くのファンの心に残り続けています。
OP6:「BRAND NEW WORLD」D-51
アニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマ「BRAND NEW WORLD」は、2006年5月21日放送の第264話から2006年9月24日放送の第278話まで使用され、男性ボーカルユニット「D-51」が担当しました。
この楽曲は、躍動感あふれるアップテンポな曲調と前向きな歌詞で、麦わらの一味がさらなる冒険に挑む姿を力強く描いています。特にウォーターセブン編からエニエス・ロビー編へと続く緊迫した展開にマッチし、ファンから高い評価を受けました。
MEMO
「D-51」は、2005年にリリースした3枚目のシングル「NO MORE CRY」がテレビドラマ『ごくせん』の主題歌に起用され、オリコンチャートでトップにランクインするなど、大ヒットを記録。
その後、名作漫画を原作とした映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の主題歌として、5枚目のシングルも担当し、幅広い活躍が注目されました。このように、アニメやドラマ、映画を通じて多方面で人気を博し、彼らの音楽が多くの人々の心に響きました。
OP7:「ウィーアー!~7人の麦わら海賊団編~」7人の麦わら海賊団
2006年10月1日放送の第279話から2006年10月29日放送の第283話まで使用された『ONE PIECE』のオープニングテーマは、初代オープニング曲「ウィーアー!」の特別バージョンでした。
このカバーは、麦わらの一味の声を担当する声優陣が集結し、それぞれのキャラクターが歌唱に参加するというユニークな構成で制作されました。ルフィ役の田中真弓をはじめ、ゾロ役の中井和哉、ナミ役の岡村明美など主要キャストが声をそろえて歌うことで、キャラクターの個性や感情がダイレクトに伝わる一曲となっています。
このバージョンは、ファンにとって新鮮な驚きを与えるとともに、声優陣の歌唱力や演技力が存分に発揮されたものとなり、視聴者から大きな反響を呼びました。
また、オリジナルの「ウィーアー!」が持つ冒険心あふれるエネルギーに、キャラクターたちの絆や思いが加わり、新たな魅力を放つ楽曲に仕上がっています。アニメの物語が佳境に差しかかるウォーターセブン編のクライマックスを彩るにふさわしい、記憶に残る特別なオープニングテーマです。
OP8:「Crazy Rainbow」タッキー&翼
2006年11月5日放送の第284話から2007年9月23日放送の第325話まで使用されたアニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマ「Crazy Rainbow」は、男性アイドルユニット「タッキー&翼」が担当しました。滝沢秀明さんと今井翼さんのデュオとして知られるこのユニットは、明るくキャッチーなメロディと力強い歌声で、アニメの冒険心あふれる世界観を見事に表現しています。
この曲は、彼らのポップな魅力と『ONE PIECE』の壮大な物語が融合し、幅広いファン層から支持を集めました。
さらに、2007年4月1日に放送された特別版のオープニング映像では、タッキー&翼の二人がアニメキャラクターとして登場。彼らの描かれた姿が麦わらの一味と共に冒険するユニークな演出が施され、視聴者に新鮮な驚きと楽しさを提供しました。
この映像は、アニメとアーティストのコラボレーションとして注目され、ファンの間で話題となりました。
なお、滝沢秀明さんは2018年に芸能界を引退し、今井翼さんも2018年にジャニーズ事務所を退所。その後、それぞれが新たな道を歩み始めましたが、『ONE PIECE』とのコラボレーションは、二人のユニットとしての活動においても記憶に残るものとなっています。
OP9:「Jungle P」5050(フィフティー・フィフティー)
2007年10月14日放送の第326話から2008年9月28日放送の第372話まで使用されたアニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマ「Jungle P」は、8人編成のバンド「5050(フィフティ・フィフティ)」が担当しました。彼らは2007年にメジャーデビューを果たし、楽曲は力強いサウンドとエネルギッシュなボーカルで、『ONE PIECE』の冒険心を盛り上げるにふさわしいものとなっています。
ファンからは「疾走感あふれる曲」として高く評価され、アニメの象徴的なオープニングの一つとなりました。
解散とその後の動向
「5050」は、当初から「ポスト米米CLUB」として期待され、個性的なパフォーマンスが注目されていましたが、2009年に活動休止を発表。
この突然の報せにより、ファンに衝撃を与えました。メンバーそれぞれの音楽活動や新たな挑戦が注目されましたが、活動再開の報告はなく、事実上解散状態とされています。
OP10:「ウィーアー!~10周年Ver.~」東方神起
2008年9月から放送されたアニメ『ONE PIECE』の第373話から第394話までのオープニングテーマには、東方神起による「ウィーアー!~10周年Ver.~」が使用されました。
この特別なバージョンは、アニメのオープニングとして初めて韓国のアイドルグループ東方神起が担当したものです。オリジナルの「ウィーアー!」が持つ活力とエネルギーを忠実に引き継ぎながら、東方神起の洗練された歌唱力とハーモニーが加わり、楽曲に新たな魅力を与えました。
特に、10周年を記念したアレンジが施されており、そのバージョンはファンの間でも好評を博しました。東方神起の特徴的なボーカル技術や感情豊かな表現が加わることで、オリジナルのエネルギッシュな雰囲気に深みが増し、『ONE PIECE』の歴史に特別な彩りを添えることとなりました。
このカバーは、アニメと音楽のコラボレーションにおける新たな一歩として、多くのファンに記憶された楽曲となっています。
OP11:「Share The World」東方神起
2009年4月5日放送の第395話から2009年11月8日放送の第425話まで使用されたオープニングテーマは、前OPテーマから引き続き、5人組男性アイドルグループ「東方神起」が歌を務めています。この期間、東方神起はアニメ『ONE PIECE』のオープニングを担当し、ファンの間で更なる注目を集めました。
「ウィーアー!」のカバーに続き、グループの歌声が力強く、元気を与えるサウンドを特徴としたこの新たなオープニングテーマも多くの視聴者に親しまれました。特に、東方神起のパフォーマンス力と歌唱力が光り、アニメとの相性も抜群だったため、印象深いテーマとなりました。
その後、グループはメンバーの変動を経て、2人組のユニット「TOHOSHINKI」として活動を続けていますが、当時の5人編成は今でも多くのファンに愛されています。
OP12:「風をさがして」矢口真里とストローハット
2009年11月15日放送の第426話から2010年7月11日放送の第458話まで使用されたオープニングテーマは、『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィの声を担当する田中真弓さんがナレーションをしていたバラエティ番組『クイズ!ヘキサゴンⅡ』から生まれたユニット「矢口真里とストローハット」が歌を務めています。
「矢口真里とストローハット」は、番組内で結成されたユニットで、メンバーには元モーニング娘。の矢口真里さんが中心となり、その他の出演者たちも参加していました。このオープニングテーマは、ユニット名が示す通り、主人公ルフィのトレードマークである「麦わら帽子」から名前が取られています。ユニットの楽曲は、明るく元気なメロディーが特徴で、アニメの雰囲気にぴったり合った内容となっています。
MEMO:
ユニット名の「ストローハット」は、ルフィの象徴である「麦わら帽子」に由来しているそうです。
OP13:「One day」The ROOTLESS
2010年7月18日放送の第459話から2011年4月3日放送の第492話まで使用されたアニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマは、ロックバンド「The ROOTLESS」によって歌われた曲で、バンドのメジャーデビュー作としても知られています。
メンバーは長年『ONE PIECE』の熱心なファンであり、アニメの世界観に対する深い愛情を持ち続けていました。制作にあたっては、何度も録り直しを重ねて完成させた渾身の一曲となり、その情熱が込められています。
この楽曲は、アニメのストーリー展開と歌詞が見事に調和しており、特に歌詞が物語のテーマにぴったりと合致している点が大きな特徴です。
アニメのシーンにシンクロし、感動的な瞬間に合わせて放送されたため、視聴者の心に強く響いたと多くのファンから高い評価を受けました。そのため、このオープニングテーマは、アニメの音楽の中でも特に記憶に残る楽曲となり、ファンに深い印象を与えました。
OP14:「Fight Together」安室奈美恵
2011年4月10日放送の第493話から2011年9月25日放送の第516話まで使用されたアニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマは、平成の歌姫・安室奈美恵さんが歌う曲です。1990年代半ばに「アムラー」ブームを巻き起こし、数々のヒット曲を生み出してきた彼女は、長年にわたり日本の音楽シーンを牽引し続けました。
安室奈美恵さんは、彼女の革新的な音楽スタイルと圧倒的なパフォーマンス力で多くのファンを魅了し、音楽業界に多大な影響を与えました。
その幅広い音楽性と、常に時代の先を行くスタイルで多くのアーティストにインスピレーションを与え続けました。
惜しくも2018年には、全国ツアーを最後に25年間にわたる歌手人生に幕を下ろしましたが、その功績と影響は今もなお多くの人々に語り継がれています。
安室さんの音楽は、時代を超えて愛され続け、彼女の存在は日本の音楽史において欠かせないものとなっています。
OP15:「ウィーゴ―!」きただにひろし
2011年10月2日放送の第517話から2013年4月7日放送の第590話まで使用されたオープニングテーマは、初代OPテーマ「ウィーアー!」を担当したきただにひろしさんが、約12年ぶりに再び起用されたことが大きな話題となりました。
きただにさんの再登場は、当時の『ONE PIECE』ファンにとって感動的な出来事であり、彼の明るく力強い歌声が視聴者に深い印象を与えました。この再起用により、ファンからは多くの歓喜の声が上がり、懐かしさとともに新たなエネルギーを感じさせる結果となりました。
さらに、このオープニングテーマは、歴代の『ONE PIECE』オープニングテーマの中で最も長く放送されたことでも注目されました。
全体で約2年半にわたって放送され、これによりファンの間でその認知度は非常に高まり、アニメの象徴的なテーマソングの一つとして愛され続けています。
この楽曲は、シリーズの進行に伴い視聴者の心をつかみ、番組の歴史的な一部分として記憶されています。
OP16:「HANDS UP!」新里宏太
2013年4月14日放送の第591話から2014年1月12日放送の第628話まで使用されたオープニングテーマは、2011年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストに輝いた新里宏太さんが担当したものです。
コンテストで披露した圧倒的な歌唱力が高く評価され、その後、歌手としてメジャーデビューを果たしました。この楽曲は新里さんの音楽キャリアのスタートとなり、彼の独自の魅力をファンに強く印象づけました。
新里さんは歌手活動だけでなく、最近では舞台俳優としても注目されています。演技力の幅広さから、音楽と舞台を行き来しながら活躍の場を広げ、演劇界でもその才能を発揮しています。
このように、彼は音楽と演技の両分野で活躍しており、今後の更なる成長が楽しみなアーティストとなっています。
OP17:「Wake up!」AAA
2014年1月19日放送の第629話から2015年3月29日放送の第686話まで使用されたオープニングテーマは、男女混合パフォーマンスグループ「AAA」が担当しました。
AAAは、2021年11月から日本史上初となる全国6大ドームツアーを開催し、このツアーをもってグループとしての活動を一旦休止することを発表しました。これまで数々のヒット曲とエネルギッシュなパフォーマンスで多くのファンを魅了してきたAAAにとって、このツアーはグループの集大成となる重要な節目であり、ファンにとっても感動と感謝が交錯する特別な時間となりました。
活動休止後、各メンバーはソロ活動をはじめ、俳優業や舞台出演、さらにはプロデュース業など、さまざまな分野で個々の才能を発揮しています。AAAの音楽やパフォーマンスは、これまでの活動で築き上げたものだけでなく、今後の個々のキャリアにも深い影響を与えることでしょう。
AAAの幅広い音楽性と多彩なパフォーマンスは、グループとしてのラストステージで改めてその真価を発揮し、多くのファンの心に深く刻まれました。
OP18:「Hard Knock Days」GENERATIONS from EXILE TRIBE
2015年4月5日放送の第687話から2016年6月19日放送の第746話まで使用されたオープニングテーマは、ダンス&ボーカルグループ「EXILE」から派生した7人組ユニット「GENERATIONS from EXILE TRIBE」が担当しました。
この曲は、彼らにとって初めてのアニメタイアップとなり、グループとして新たな挑戦を象徴する一曲として注目を集めました。彼らの勢いとエネルギッシュなパフォーマンスが楽曲に込められ、『ONE PIECE』の冒険心あふれる世界観とも絶妙にマッチしていると高く評価されました。
また、ミュージックビデオ(MV)では、ファンタジー要素がふんだんに盛り込まれ、海賊の冒険や仲間との絆といった『ONE PIECE』のテーマと見事に調和。幻想的な演出や迫力あるダンスパフォーマンスが話題を呼び、アニメの魅力をさらに引き立てる重要な役割を果たしました。MVには壮大な冒険シーンが描かれ、CGや特殊効果が駆使された演出が加わることで、視覚的な楽しさも倍増。これにより、GENERATIONSの新たな一面を発見したファンも多く、楽曲とともに彼らの知名度を一層高める結果となりました。
さらに、このタイアップはGENERATIONSにとって、国内外のアニメファンに向けた大きなステップとなり、グループの成長を示す重要な出来事でもありました。彼らのパフォーマンスは『ONE PIECE』ファンのみならず、一般の視聴者やアニメファンからも称賛され、音楽シーンとアニメシーンの融合が見事に実現した成功例として語り継がれています。
OP19:「ウィーキャン!」氣志團ときただにひろし
2016年6月26日放送の第747話から2017年9月24日放送の第806話まで使用されたオープニングテーマは、歌手・きただにひろしさんとロックバンド「氣志團」によるコラボレーション楽曲です。きただにさんは初代オープニングテーマ「ウィーアー!」を担当し、『ONE PIECE』ファンの間で伝説的な存在となっています。
今回のコラボレーションは、アニメファンだけでなく音楽ファンからも注目を集め、話題となりました。
氣志團のメンバー全員が『ONE PIECE』の熱烈なファンであり、楽曲制作に際してアニメのストーリーやキャラクターに深く共感し、歌詞を丁寧に練り上げたと言われています。この曲には「仲間との絆」「夢への挑戦」「逆境を乗り越える力」といった、『ONE PIECE』のテーマが余すことなく込められており、氣志團のエネルギッシュなサウンドときただにさんの力強い歌声が融合することで、熱いメッセージがリスナーの心に響きました。
さらに、このコラボレーションは、アニメと音楽の垣根を越えた新しい形の表現として高く評価されました。氣志團のパフォーマンススタイルやきただにさんの存在感が楽曲に生かされ、視聴者はまるでライブにいるかのような迫力を感じることができました。
この曲は『ONE PIECE』のオープニングテーマの歴史においても特別な位置を占め、ファンに長く愛される名曲としてその名を刻んでいます。
OP20:「Hope」安室奈美恵
2017年10月1日放送の第807話から2018年9月30日放送の第855話まで使用されたオープニングテーマは、歌手の安室奈美恵さんによる楽曲です。これで安室さんがアニメ『ONE PIECE』の主題歌を担当するのは2度目となります。
安室さんが引退を発表した翌月に、この曲が放送されることとなり、ファンからの注目が一層高まりました。特に、アニメファンと安室ファンの両方から愛され、彼女の引退前の最後の大きな楽曲として特別な意味を持つ一曲となりました。安室さんにとって『ONE PIECE』の主題歌を再び担当することは、彼女の音楽キャリアにおける重要な一章であり、ファンにとっても感慨深いものがありました。
このテーマ曲は、安室奈美恵さんの音楽的遺産を感じさせる力強い楽曲であり、その歌声やメッセージ性がアニメの世界観と見事に調和しました。特に、安室さんの持つ圧倒的なカリスマ性と歌唱力が楽曲に深みを与え、視聴者に強い印象を残しました。この楽曲は、引退後も安室さんの音楽が多くの人々の心に生き続けることを証明するものとなり、今でも語り継がれています。
また、安室さんが引退を発表した後に放送されたこの楽曲は、彼女の音楽活動の集大成とも言える重要な役割を果たし、彼女のファンにとっては感謝と惜別の気持ちが込められた特別な作品となりました。
OP21:「Super Powers」V6
- 2018年10月7日放送の第856話から2019年6月30日放送の第891話まで使用されたオープニングテーマは、男性アイドルグループ「V6」の楽曲です。この曲は、グループにとって記念すべき50枚目のシングルとして発売されました。
- アニメ『ONE PIECE』放送開始20周年企画の一環として、特別な意味を持つ楽曲となり、V6のファンにとっても記憶に残る一曲となりました。20周年という節目のタイミングで放送されたこの楽曲は、アニメの歴史とも深く結びついており、ファンにとっては嬉しいサプライズとなりました。
- また、メンバーの三宅健さんは、アニメ『ONE PIECE』の副音声や声優としても挑戦し、これがファンの間で話題となりました。三宅さんの声優デビューとも言える役割は、アニメのストーリーに新たな魅力を加えるとともに、グループの活動の幅を広げるきっかけとなったと評価されています。
- 彼のユニークなキャラクターや自然な演技は、アニメファンから高い評価を受け、V6としての音楽活動に加え、声優としての新たな一面を見せる貴重な機会となりました。このように、V6は音楽だけでなく、アニメの世界にも新たな色を加え、その多才さを証明した瞬間となりました。
OP22:「OVER THE TOP」きただにひろし
2019年7月7日放送の第892話から第934話まで使用されたオープニングテーマは、歌手・きただにひろしさんによる楽曲です。彼がアニメ『ONE PIECE』の主題歌を担当するのはこれで4度目となります。今回の曲は、きただにさんがこれまでソロで歌ったオープニングテーマ「ウィーアー!」と「ウィーゴ―!」の制作陣が再集結し、作り上げた一曲です。
この楽曲は、前作「ウィーゴ―!」から約8年ぶりの新たなオープニングテーマとなり、『ONE PIECE』のファンにとって待望の一曲として大きな注目を集めました。オリジナルの制作メンバーが再び手を組むことで、これまで以上にパワフルでエネルギッシュな楽曲が完成し、アニメの盛り上がりとともにファンの期待に応える形となりました。
特に、きただにさんの力強い歌声と熱いメッセージがアニメの世界観に見事にマッチし、視聴者に強いインパクトを与えました。この曲は、シリーズを長年応援してきたファンにとっても感慨深いものであり、アニメの新たなエピソードを盛り上げる重要な役割を果たしました。また、再集結した制作陣のもと、過去の名曲に引けを取らないクオリティで、ファンにとって忘れられない楽曲となりました。
OP23:「DREAMIN’ ON」Da-iCE
2020年8月2日放送の第935話から現在まで使用されているオープニングテーマは、5人組ダンス&ボーカルグループ「Da-iCE」が担当しています。この楽曲では、ボーカルの花村想太が作詞を手掛けており、歌詞には仲間や夢を大切にし、前向きに一歩踏み出す勇気をテーマにしたメッセージが込められています。
歌詞の力強いメッセージは、アニメ『ONE PIECE』の冒険的で感動的な世界観に見事にリンクし、視聴者に深い感動を与えています。
Da-iCEのグループとしての強力なパフォーマンスとともに、この曲は、友情や挑戦といったテーマを描きながら、リスナーにポジティブなエネルギーを届けています。特に、花村想太が込めたメッセージ性がアニメのキャラクターたちの成長や冒険にぴったり重なり、視聴者が物語の中で感じる感動をより一層深めています。
この曲は、今後もアニメの中で長く愛されることが期待されており、Da-iCEの音楽的成長を反映しつつ、ファンにとって特別な一曲となることでしょう。
彼らのこれまでの音楽的な進化と共に、この楽曲は『ONE PIECE』の歴史に新たなページを加えることとなり、ファンにとっても忘れがたい存在となっています。
OP24:「PAINT」I Don’t Like Mondays.
2022年1月9日放送の第1005話から2022年7月31日放送の第1027話まで、さらに2022年9月4日放送の第1031話から2023年8月20日放送の第1073話まで使用されたオープニングテーマは、2012年に結成され、2014年にメジャーデビューを果たした日本の4人組ロックバンド「I Don’t Like Mondays.」が担当しました。
メンバーは『ONE PIECE』の大ファンであり、そのためこの主題歌の制作はやる気と少しの怖さが入り混じる中での挑戦だったと語っています。特に、人生経験豊かな30代のメンバーが持つ少年のような素直な心をそのまま表現し、イントロから始まる冒険へのワクワク感を見事に表現した一曲に仕上がっています。
歌詞には、仲間との絆や夢を追い続ける勇気、そして未知の世界への挑戦をテーマにしたメッセージが込められており、『ONE PIECE』の壮大な物語にぴったりの楽曲です。
バンドのエネルギッシュでダイナミックな演奏とともに、歌詞やメロディーが視聴者に強い印象を与え、アニメの冒険心と見事にリンクしています。この曲は、視聴者に冒険への熱い気持ちを呼び起こし、長期にわたってファンに愛される楽曲となりました。また、彼らの音楽の力強さとアニメの世界観が見事に融合し、今後も多くのファンに愛される一曲として記憶に残ることでしょう。
SP:「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」Ado
2022年公開の映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌は、映画のヒロイン「ウタ」が歌う楽曲であり、その歌声を担当したのは新進気鋭のアーティスト「Ado」です。Adoは2020年にメジャーデビューを果たし、彼女の力強く伸びやかな歌声が印象的です。
作詞・作曲は、テクノポップのリズムを得意とする中田ヤスタカ氏が手掛けました。中田はPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどをプロデュースした実力派の音楽プロデューサーとして知られており、今回の楽曲でも彼の独特なサウンドが光っています。
この主題歌は、映画公開を記念して、2022年8月7日放送の『ONE PIECE』TVアニメ第1028話から8月21日放送の第1030話まで、さらには2022年8月28日放送の特別総集編「伝説の記録!赤髪のシャンクス!」でも劇中映像と共に使用され、4週連続でアニメのOPテーマとして登場しました。
この期間中、曲はその印象的なテクノポップ調のリズムと共に、Adoの歌声が次々と表情を変え、聴き応え満点の楽曲として多くのファンに愛されました。
Adoは「新時代の歌姫」として、国内外から注目を集める存在となり、その歌声と独特のスタイルが多くのファンに支持されています。彼女の楽曲は、映画『ONE PIECE FILM RED』のテーマである「ウタ」というキャラクターの情熱や力強さを見事に表現し、アニメのオープニングでもその個性が際立ちました。
Adoの音楽と彼女のパフォーマンスが、映画やアニメをさらに盛り上げ、ファンにとって強烈な印象を与えました。
OP25:「最高到達点」SEKAI NO OWARI
2023年9月3日放送の第1074話から2023年12月17日放送の第1088話まで使用された『ONE PIECE』のOPテーマは、人気バンドSEKAI NO OWARIによる楽曲です。原作の尾田栄一郎氏と長年の交流がある彼らが、ついにアニメとのコラボレーションを果たしました。ボーカルのFukaseは、歌詞の内容にかなりのプレッシャーを感じながら制作していたことをコメントしており、ファンからの期待がいかに高かったかが伝わってきます。
楽曲の歌詞は、ワノ国編のクライマックスを反映し、ルフィが太陽神・ニカとして目覚め、カイドウとの壮絶な戦いが続く中での逆転劇を予感させる内容となっています。「さぁ、復活だ 目醒めの時が来た 今」といった歌詞は、聴く者に力強いメッセージを届けます。また、バンドサウンドにラッパや小太鼓のファンファーレが加わり、勇気を与えるエネルギッシュな曲調です。
OP映像も新しくなり、太陽や丸窓など、円形のモチーフが連続して登場します。最後には『ONE PIECE』の「O」に繋がる映像が流れ、平和を象徴する鐘の音で爽やかな締めくくりとなるなど、視覚的にも聴覚的にも胸が高鳴る演出が施されています。
さらに、SEKAI NO OWARIはラジオ番組「SEKAI NO OWARI “The House”」で、ファンからの質問に答えるコーナーを設け、メンバーそれぞれが『ONE PIECE』のキャラクターに例えられたり、悪魔の実について話したりと、和やかな雰囲気でファンとの交流を深めました。
OP26:「あーーっす!」きただにひろし
2023年1月7日放送の第1089話から使用されている『ONE PIECE』のOPテーマは、TVアニメ放送25周年を迎えた記念すべき曲であり、新章『エッグヘッド編』のスタートを象徴する一曲です。驚くべきことに、初代OPテーマ「ウィーアー!」を歌ったきただにひろしさんが再び主題歌を担当しました。
作詞は藤林聖子、作曲は田中公平というアニソン界のレジェンドたちによる最強のチームが再結集し、作品の歴史を感じさせる素晴らしい楽曲が完成しました。
歌は、雄々しいコーラスとともに始まり、バンドサウンドが加わり、ラッパが軽快に鳴り響くなど、スピード感満載のアクション感を演出しています。「バチバチNo Limitここからが ONE PIECE!」という掛け声には、思わず拳を挙げて応援したくなるような熱いエネルギーが込められています。この楽曲は、まるでミュージカルのように終始盛り上がりを見せ、観る者・聴く者を引き込んでいきます。
きただにさんは、今まで使ったことのない高音に挑戦し、驚異的な音域でアップテンポなメロディを歌いこなしています。「魂と愛情を吹き込んだ出来上がり」と語る通り、最後には圧巻のハイトーンボイスで締めくくられ、情熱的で力強い印象を残します。
また、ED映像では、ルフィの服がこれまで訪れた島ごとのデザインに変化し、90秒間にわたる冒険物語が凝縮されています。これは、ファンにとって心躍る演出であり、彼の成長や旅路を再確認できる貴重な瞬間です。
この曲は、アニメ『ONE PIECE』の25周年という節目を彩るにふさわしい、力強く感動的なテーマソングとなっています。
アニメ『ワンピース』の歴代主題歌:EDテーマ編 Part.1
ED1: 「memories」大槻真希
1999年10月20日放送の第1話から2000年6月28日放送の第30話まで使用された、初代EDテーマ「memories」は、福井県出身の歌手・大槻真希さんが歌っています。この曲は、大槻さんの歌手デビュー作としても知られており、彼女の音楽キャリアの始まりを飾る重要な一曲です。
大槻さんは当初、「大槻真希」という名前で活動していましたが、後に「大槻マキ」に改名してソロ活動を続けています。彼女の音楽スタイルは、明るく爽やかなメロディと、彼女ならではの温かみのある歌声が特徴で、ファンに愛され続けています。また、アニメ『ONE PIECE』のEDテーマとしても長年親しまれており、その影響力は現在に至るまで続いています。
ED2: 「RUN!RUN!RUN!」大槻真希
2000年7月12日放送の第31話から2001年3月21日放送の第63話まで使用されたEDテーマ「RUN!RUN!RUN!」も、歌手・大槻真希さんが担当しました。初代OPテーマ「ウィーアー!」に続き、再び『ONE PIECE』の主題歌を担当したことにより、大槻さんの知名度は一気に広がり、彼女の音楽キャリアにとって重要な転機となりました。
大槻さんがアニメの主題歌を2曲連続で担当したことで、アニメファンをはじめ、広範囲なリスナーにその名が知られるようになり、彼女のソロアーティストとしての地位も確立しました。爽やかでエネルギッシュな「RUN!RUN!RUN!」は、アニメの冒険感と見事にリンクし、ファンに強く印象づけられました。この成功により、アニメ主題歌歌手としての彼女の存在感はさらに高まり、彼女のその後の音楽活動にも大きな影響を与えました。
ED3: 「私がいるよ」TOMATO CUBE
2001年4月15日放送の第64話から2001年6月24日放送の第73話まで使用されたEDテーマ「私がいるよ」は、3人組音楽グループ「TOMATO CUBE」が担当しました。彼らは1998年に結成され、通称「トマキュー」として親しまれたグループで、特にアニメ『ONE PIECE』のファンからの支持を集めました。楽曲は、温かみのあるメロディと心に響く歌詞が特徴で、アニメのテーマとも見事にリンクしました。
しかし、2002年にボーカル担当のメンバーが脱退したことで、グループは事実上解散となりました。それにも関わらず、「TOMATO CUBE」の音楽はその後もファンの間で語り継がれ、特に『ONE PIECE』のEDテーマは、グループの代表作として記憶されています。
ED4: 「しょうちのすけ」推定少女
2001年4月15日放送の第64話から2001年6月24日放送の第73話まで使用されたEDテーマ「私がいるよ」は、3人組音楽グループ「TOMATO CUBE」が担当しました。1998年に結成された彼らは、「トマキュー」の愛称で親しまれ、アニメ『ONE PIECE』のファンを中心に人気を博しました。楽曲は、温かみのあるメロディと心に響く歌詞が特徴で、アニメのテーマにもぴったりとマッチしており、視聴者に深い印象を与えました。
その後、グループは2002年にボーカル担当のメンバーが脱退し、事実上解散することとなります。しかし、「TOMATO CUBE」の音楽はその後も多くのファンの間で語り継がれ、特に『ONE PIECE』のEDテーマはグループの代表作として愛され続けています。解散後も、彼らの楽曲はアニメソングの歴史において輝かしい位置を占めており、今でもファンの間で根強い人気を誇っています。
ED5: 「BEFORE DAWN」AI-SACHI
2001年1月7日放送の第82話から2001年12月23日放送の第94話まで使用されたEDテーマ「BEFORE DAWN」は、ダンス&ボーカルユニット「AI-SACHI」によって歌われました。「AI-SACHI」は、メンバーの「AI」こと河原亜依さんと「SACHI」こと立石沙千加さんからなるユニットで、これが彼女たちのデビュー曲となります。
ユニットとしての活動期間は非常に短く、2001年から2002年の約1年間のみの活動でしたが、その短期間で印象的な楽曲をリリースし、話題を呼びました。特に「BEFORE DAWN」は、その力強いボーカルとエネルギッシュなダンスパフォーマンスで、アニメ『ONE PIECE』のファンに強い印象を残しました。
彼女たちのユニット活動は短期間で終了しましたが、その後も個々のメンバーは別々に音楽業界で活躍を続け、AI-SACHIとしての楽曲は今も記憶に残る名曲としてファンの間で語り継がれています。
ED6: 「fish」The Kaleidoscope
2002年1月6日放送の第95話から2002年3月24日放送の第106話まで使用されたEDテーマ「fish」は、織田哲郎さんがプロデュースしたバンド「The Kaleidoscope」によるものです。織田哲郎さんは1990年代の日本音楽シーンで数々のヒット曲を生み出し、J-POPの歴史を作った作曲家として広く知られています。
「The Kaleidoscope」は、横浜を拠点に活動し、路上ライブを行いながら日本全国を回るというスタイルでファンを増やしていきました。2001年には、映画『GO』の主題歌「幸せのありか-theme of GO-」が大ヒットし、バンドの名はさらに広まりました。惜しくも2004年に解散してしまいましたが、2013年には一夜限りの再結成ワンマンライブが行われ、その活動が再び注目を集めました。
「fish」は、バンドの音楽スタイルを色濃く反映した楽曲で、アニメ『ONE PIECE』のEDテーマとしても非常に印象的な作品となり、今でもファンに親しまれています。
ED7: 「GLORY-君がいるから-」上原多香子
2002年4月14日放送の第107話から2002年7月14日放送の第118話まで使用されたEDテーマ「GLORY-君がいるから-」は、元「SPEED」のメンバーである上原多香子さんが歌う楽曲です。上原多香子さんは、1990年代後半に「SPEED」の一員として大きな成功を収め、その後ソロ活動を開始しました。歌手としての活動に加え、女優や声優としても幅広く活躍していた彼女ですが、2017年に不倫問題が報じられ、これをきっかけに芸能活動を休止しています。
「GLORY-君がいるから-」は、上原多香子のソロとしての歌唱力を生かした感動的な楽曲で、アニメ『ONE PIECE』のEDテーマとしても印象的な一曲となりました。歌詞やメロディは、キャラクターたちの絆や成長を反映し、アニメのストーリーと見事にリンクしています。
上原多香子さんは、現在も一部メディアでの活動を再開しており、彼女の音楽と演技は今なお多くのファンに支持されています。
ED8: 「Shining ray」Janne Da Arc
2002年7月21日放送の第119話から2002年11月10日放送の第132話まで使用されたEDテーマ「Shining ray」は、5人組ビジュアル系ロックバンド「Janne Da Arc」が担当しました。バンドは、アニメ『ブラックジャック』の主題歌「Kanashimi wo Yasashisa ni」でも知られ、特にその独特なビジュアルと力強い音楽スタイルで人気を集めました。「Shining ray」は、彼らの力強いロックサウンドとエモーショナルな歌詞が特徴的な楽曲で、『ONE PIECE』のアニメにおけるエンディングにぴったりの感動的な雰囲気を作り出しています。
Janne Da Arcは1996年に結成され、その後数々のヒットを生み出しましたが、2007年に事実上の活動休止状態に入りました。バンドの活動は続くかと思われましたが、2019年に解散を発表し、その名残をファンに強く印象づけました。それにもかかわらず、彼らの音楽は今も多くの人々に愛され、特にアニメ主題歌のヒットはその後の影響力を証明しています。
ED9: 「Free Will」Ruppina
2002年11月17日放送の第133話から2003年6月8日放送の第156話まで使用されたEDテーマ「Free Will」は、ボーカル・工藤舞さんを中心とした音楽プロジェクト「Ruppina」が担当しました。「Ruppina」は、工藤舞さんの力強い歌声とエモーショナルな表現力で知られ、アニメ『ONE PIECE』のエンディングテーマとしても多くのファンに親しまれました。
「Ruppina」は、彼女のソロプロジェクトとしてスタートし、その後ユニットとしても活動。彼らの音楽は、ポップス、ロック、エレクトロなど様々なジャンルを取り入れたスタイルで、多くのアニメやメディアに提供されました。特に「Free Will」は、アニメにぴったりの力強くも心に残る楽曲となり、『ONE PIECE』のストーリーのテンションを見事に表現しています。
しかし、2007年からはユニット名を「Ruppina+」に改め、新たな活動を開始。残念ながら、工藤舞さんは喉の不調を理由に2011年から無期限で活動休止を発表しました。その後の音楽活動は休止状態にあり、ファンの間では再活動を待望する声が今も続いています。
ED10: 「FAITH」Ruppina
2003年6月15日放送の第157話から2003年10月12日放送の第168話まで使用されたEDテーマ「Free Will」は、前EDテーマに続いて「Ruppina」が担当しました。この期間も引き続き、ボーカル・工藤舞さんが中心となったユニットによる楽曲が使用され、彼らの特徴的なエモーショナルな歌声と力強いメロディが印象的です。
「Free Will」は、アニメ『ONE PIECE』のエンディングテーマとしてそのドラマティックでエネルギッシュなサウンドが物語の進行に合わせて高い評価を受けました。ファンからも非常に人気が高く、彼らの音楽スタイルがアニメの冒険的な雰囲気にマッチしていると感じられました。
また、同じユニットによるこの楽曲は、前回同様にアニメのストーリーにぴったりなテーマを持ち、その後の展開にも影響を与えるような、感情的な深みを持つ歌詞とメロディが特徴的です。
ED11: 「A to Z~ONE PIECE Edition」ZZ(ズィーズィー)
2003年10月19日放送の第169話から2004年2月15日放送の第181話まで使用されたEDテーマ「A to Z~ONE PIECE Edition」は、静岡県出身のミクスチャー・ロックバンド「ZZ」が担当しました。この楽曲は、ロック、ヒップホップ、ファンクなど多様な音楽ジャンルを融合させた独自のスタイルが特徴で、アニメ『ONE PIECE』のエンディングにぴったりなエネルギッシュでダイナミックなサウンドが魅力です。
「ZZ」はバンドとしての活動は現在休止中ですが、ボーカルのSOTAROさんはその後もラッパーや作詞・作曲家として、他のユニットやソロアーティストとして活動を続けています。彼の多才な音楽活動は、ZZの音楽スタイルにも色濃く反映されており、バンドとしては一旦休止中でも個々のメンバーはそれぞれの道で音楽活動を続けています。
ED12: 「月と太陽」shela
2004年2月22日放送の第182話から2004年6月13日放送の第195話まで使用されたEDテーマ「月と太陽」は、歌手「shela」が担当しました。彼女は、バラエティ番組『ASAYAN』のオーディションをきっかけに歌手デビューを果たし、その後注目を集めることとなりました。また、shelaは大人気アニメ『ヒカルの碁』の主題歌を担当したことで、アニメファンの間でも広く知られる存在となりました。
「月と太陽」は、shelaの透明感のある声と、感情豊かな歌詞が特徴の楽曲で、アニメ『ONE PIECE』のエンディングテーマとしてもぴったりな、心に残るメロディを奏でました。
ED13: 「DREAMSHIP」イクタ☆アイコ
2004年6月20日放送の第196話から2004年10月10日放送の第206話まで使用されたEDテーマ「DREAMSHIP」は、シンガーソングライター「イクタ☆アイコ」が歌を務めました。イクタ☆アイコは、都内の路上ライブからキャリアをスタートさせ、現役女子高生シンガーとして注目を集めました。特にその清涼感のある歌声とエネルギッシュなパフォーマンスで、若いファン層を中心に人気を博しました。
2005年には名前表記を本名の「幾田愛子」に改め、活動名を変更してからも音楽活動を続けています。彼女はその後もシンガーソングライターとして活躍し、さまざまなメディアで登場するなど、多方面でその才能を発揮しています。「DREAMSHIP」は、ポジティブで夢を追いかける力強いメッセージを込めた楽曲で、アニメ『ONE PIECE』のEDテーマとしても多くの視聴者の心に残りました。
ED14: 「未来航海」タッキー&翼
2004年6月20日から2004年10月10日まで放送された『ONE PIECE』のEDテーマ「DREAMSHIP」は、シンガーソングライター「イクタ☆アイコ」が担当しました。イクタ☆アイコは、都内の路上ライブからスタートし、現役女子高生シンガーとして注目を集めました。その清涼感のある歌声とエネルギッシュなパフォーマンスで、特に若いファン層を中心に人気を博しました。彼女の音楽は、爽やかな印象とポジティブなメッセージが特徴です。
2005年には、アーティスト名を本名の「幾田愛子」に改め、活動を再開。シンガーソングライターとして、メディア出演や楽曲制作を通じてさらにその才能を発揮しています。「DREAMSHIP」は、夢を追いかける力強いメッセージが込められており、アニメ『ONE PIECE』のEDテーマとしても、視聴者の心に強く残りました。
ED15: 「エターナルポーズ」エイジアエンジニア
2005年5月1日放送の第231話から2005年9月18日放送の第245話まで使用された『ONE PIECE』のEDテーマ「Everyday」は、1998年に結成された4人組ヒップホップグループ「エイジアエンジニア」が担当しました。グループ名の「エイジアエンジニア」には、“いつかアジア全体をハッピーにするぐらい、みんなを笑顔にする『職人』でいたい”という思いが込められており、その情熱とメッセージが楽曲にも反映されています。
「エイジアエンジニア」は、ヒップホップというジャンルに独自の感覚を加え、音楽とともにポジティブなエネルギーを発信し続けました。特に「Everyday」はその明るく力強いメッセージが、アニメ『ONE PIECE』の冒険と希望のテーマにぴったりとマッチし、多くのファンに愛されました。
ED16: 「Dear friends」TRIPLANE(トライプレイン)
2005年10月23日放送の第246話から2006年1月29日放送の第255話まで使用された『ONE PIECE』のEDテーマ「Blue」では、北海道出身の3人組ロックバンド「TRIPLANE」が歌を務めています。この楽曲は、彼らの希望と情熱を込めた楽曲で、アニメのエンディングとして印象的な役割を果たしました。
バンド名「TRIPLANE」は、3人で活動することを象徴するとともに、彼らの「大きく羽ばたきたい」という想いを込めて名付けられました。具体的には、3枚の翼を持つ飛行機「三翼機」を意味しており、これからの未来に向けて力強く飛び立つというメッセージが込められています。
彼らの音楽スタイルは、ロックを基盤にしながらも、ポップなメロディや心に響く歌詞で幅広いファン層に支持されています。
ED17: 「明日は来るから」東方神起
2006年2月5日放送の第256話から2006年4月30日放送の第263話まで使用された『ONE PIECE』のEDテーマは、5人組アイドルグループ「東方神起」が担当しました。この楽曲は、後に「東方神起」が現在の2人組ユニット体制に変わる前の時期にリリースされたもので、グループが全盛期を迎える前の貴重な一曲としても知られています。
「東方神起」は、2003年に韓国でデビューし、瞬く間にアジアを中心に人気を集めました。この時期の楽曲は、グループの魅力的なハーモニーとエネルギッシュなパフォーマンスを特徴としており、アニメ『ONE PIECE』のEDテーマとしても、ファンから高い評価を受けました。
ED18: 「ADVENTURE WORLD」デリカテッセン
2006年5月21日放送の第264話から2006年9月24日放送の第278話まで使用された『ONE PIECE』のEDテーマは、大阪府出身のヒップホップユニット「デリカテッセン」が担当しました。この曲は、アニメのEDテーマとして最後に放送されたもので、アニメ『ONE PIECE』が2006年10月以降EDテーマを廃止する前の最後の楽曲となりました。
「デリカテッセン」は、ヒップホップを基盤にしながら、ユニークでキャッチーなメロディを特徴としており、アニメ『ONE PIECE』のファンからも注目を集めました。この楽曲は、その音楽性と、物語のエネルギーを見事にリンクさせたものとして記憶されています。
なお、アニメ『ONE PIECE』はその後、EDテーマを廃止しましたが、2023年8月にEDテーマが復活することが発表され、ファンの間で再び話題となりました。
ED19: 「Raise」Chilli Beans.
2023年8月6日放送の第1071話から2023年12月17日放送の第1088話まで使用されたEDテーマは、17年ぶりに復活したEDテーマとして話題を呼びました。記念すべき復活のEDテーマを担当するのは、2021年にデビューしたガールズバンド「Chilli Beans.」です。バンドは、Moto(Vo)、Maika(B, Vo)、Lily(G, Vo)の3人組で、全員がボーカル・作詞・作曲を手掛けるユニットです。
本楽曲は、キュートで少し影のある雰囲気を持ち、ふわふわと自由なサウンドの中にも、強い冒険心が感じられます。曲の中では、鼓動の音や時計の針の音、低音の声や囁き声のコーラスが巧みに使われ、2番ではAメロの後に小さく「行こ」と呼びかけるなど、さりげなく曲の表情が変化します。
歌詞のテーマは、ネガティブな感情からポジティブな気持ちへと切り替わる様子が描かれています。「時間切れさ、また誰かが笑った/力強くなれ時間はあるぞ」や「嫌なことばかりだな/破り捨てていたページ拾って進もう」といった歌詞は、自己肯定感を促し、最後には「全部わるくない」と共に歩んでいるような、押しつけがましくない前向きなメッセージを伝えています。
ED20: 「Dear sunrise」大槻マキ
2024年1月7日放送の第1089話から使用されているEDテーマ曲は、初代EDテーマ「memories」を歌った大槻マキが担当しています。今回の新章『エッグヘッド編』において、OPテーマと同様に大槻がEDテーマを担当することで、初代から25年ぶりの復活を果たし、ファンにとっては感慨深い瞬間となりました。
イントロのラジオ風のこもった音からは、25年前の懐かしさが感じられ、「memories」のメロディラインが自然に浮かんでくるような印象を与えます。曲のサウンドは、ラーラーというコーラスやストリングスを加え、優しさと温かみを感じさせつつ、時折冒険心が芽生えるように音が弾み、リスナーをノスタルジックな気分へと誘います。
歌詞には、「ずっと頭の中にある 宝の地図」「ゆずれない情熱」「勇気を味方にして」といったフレーズがあり、大人になっても忘れたくない童心や、子どもの頃から憧れてきた夢を描いています。大槻はこの歌詞に25年分の敬愛と感謝の気持ちを込めて歌っています。
MEMO
ED映像では、思い出のアルバムのように過去の映像が流れ、視聴者に当時の感情を呼び起こさせる演出が施されています。ルフィたちが夕陽に向かって船出するシーンでは、彼らだけでなく、ファンの冒険もこれから続くという希望に満ちたメッセージが込められています。
劇場版『ワンピース』2000〜2022年までの歴代主題歌
OP「ウィーアー!」きただにひろし/ED「memories」大槻真希
OPテーマは、歌手・きただにひろしさんの「ウィーアー!」。この楽曲は、1999年10月20日放送の第1話から2000年11月8日放送の第47話まで使用された、TVアニメ『ONE PIECE』の初代OPテーマとして広く知られています。曲はアップテンポで、希望に満ちた歌詞とエネルギッシュな歌声が特徴で、世代を超えて愛される不朽の名曲です。特に「ウィーアー!」は、アニメのテーマと一致し、冒険心や仲間との絆を強く表現しており、今も多くのファンに親しまれています。
EDテーマは、大槻真希さんの「memories」。1999年10月20日放送の第1話から2000年6月28日放送の第30話まで使用された初代EDテーマであり、ファンにとっては定番の楽曲です。「memories」は、大槻さん自身のデビュー曲であり、彼女の温かく穏やかな歌声が印象的です。この曲は、アニメ本編を観終わった後の余韻をさらに深く感じさせ、特に感動的なシーンにぴったりと合っています。また、TVアニメの第968話でロジャー海賊団がラフテルを発見するシーンでも使用され、視聴者の心に深く残る瞬間となり、多くのファンの涙を誘いました。現在、名前を「大槻マキ」に改めてソロ活動を行っている大槻さんは、その歌唱力と表現力でさらに多くのファンを魅了しています。
「Believe」Folder5
2021年公開の2作目『ONE PIECE ねじまき島の冒険』(志水淳児監督)の主題歌は、TVアニメの2000年11月22日放送の第48話から2002年6月16日放送の第115話まで使用されたOPテーマと同じく、アイドルグループ「Folder5」が担当しています。このグループは、現在ソロで活躍する三浦大知が「DAICHI」名義でメインボーカルを務めていたダンス&ボーカルグループ「Folder」の女子メンバー5人によって構成され、元気で初々しいダンスミュージックを提供しました。
映画の主題歌「Ready!」は、同時上映された短編作品『ジャンゴのダンスカーニバル』でも使用され、ジャンゴやルフィたちが楽しく踊るコミカルなアニメーションシーンを盛り上げました。
MEMO: 「Folder5」は2003年以降、事実上解散状態となりましたが、メンバーのひとり、満島ひかりは女優として大成功を収め、2016年公開の『ONE PIECE FILM GOLD』では、謎の歌姫カリーナ役としてゲスト声優を務めました。
「まぶしくて」DASEIN
2002年公開の3作目『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』(志水淳児監督)の主題歌は、ロックユニット「DASEIN(ダーザイン)」が担当しました。DASEINは、元SEX MACHINEGUNSのドラマーJOE(Drums)が椎間板ヘルニアの影響で脱退後、Ricky(Vocal)とともに2000年に結成したユニットです。彼らの音楽は、透明感のあるRickyの歌声と、JOEのドラムによる重低音が特徴的で、清々しく力強いロックサウンドを提供しています。
この楽曲は映画のエンドロールで、幼少期のチョッパーやルフィたちの映像に合わせて流れるシーンが印象的で、観客の心を打ちます。さらに、ミュージックビデオでは、楽曲のかっこよさとRickyの独特な「リッキーダンス」のギャップが魅力的に映し出され、視覚的にも楽しませてくれます。
MEMO: 映画のエンドロールで流れるシーンは、特に感動的で胸が熱くなる瞬間となり、DASEINの音楽が作品の感情的な深みを増しています。また、彼らの独特な音楽スタイルとRickyのパフォーマンスは、当時のファンに強い印象を与えました。
「sailing day」BUMP OF CHICKEN
2003年公開の劇場版『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』(宇田鋼之介監督)の主題歌を担当したのは、ロックバンド「BUMP OF CHICKEN」です。彼らは2001年に「天体観測」で大きな注目を集め、以来日本の音楽シーンを牽引する存在となりました。この映画の主題歌は、ボーカルの藤原基央が歌うエネルギッシュで力強いロックナンバーであり、歌詞には「運命に抵抗した方が楽しい、あがきましょう」というメッセージが込められています。困難や試練にも屈せず、前向きに突き進む姿勢を描いたこの曲は、映画のテーマにぴったりで、視聴者に若いエネルギーと勇気を与えました。
また、ミュージックビデオでは、映画の主人公であるルフィの姿を模した人々が走り抜けるシーンが印象的で、楽曲のメッセージと相まって視覚的にも心を打つ演出となっています。
MEMO: 2019年、BUMP OF CHICKENは、日清食品のカップヌードルCMシリーズ「HUNGRY DAYS」のために再び『ONE PIECE』とコラボレーションし、16年ぶりに青春を感じさせる楽曲を届けました。この再コラボは、ファンにとって感動的な瞬間となり、時を超えて『ONE PIECE』の世界と音楽が繋がり続けることを示しています。
「あの場所へ」晴晴゛
2004年公開の劇場版『ONE PIECE 呪われた聖剣』(竹之内和久監督)の主題歌を担当したのは、男女4人組ロックバンド「晴晴゛(ハレバレ)」です。このバンドは、前身となるグループで長野駅前でストリートライブを行っていたが、2003年にドラムメンバーが加入し、正式に結成されました。彼らの楽曲は、爽快なボーカルと透き通るコーラスが美しく調和し、ポップで心地よいサウンドが特徴です。
「晴晴゛」はその後、2005年に解散しましたが、彼らの音楽は今でも多くのファンに愛されています。映画の主題歌として使用されたこの曲は、ポップなリズムと明るいメロディで、『ONE PIECE』の冒険の世界にぴったりと合い、映画に登場するキャラクターたちのエネルギッシュな姿と共鳴するような魅力を放っています。
「夢見る頃を過ぎても」氣志團
2005年公開の6作目『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(細田守監督)の主題歌は、1980年代風のヤンキー風貌で知られるロックバンド「氣志團」が担当しました。彼らは「ONE PIECE」の登場人物たちに自分たちを重ね合わせてこの曲を制作したと語っており、応援歌としての力強さと、時折感じさせる切なさが特徴です。ポップなメロディーの中に純粋で無垢な思いが込められており、ストレートに心に響く楽曲となっています。
映画自体は、「史上最大の笑劇!!」というキャッチコピーを掲げて宣伝されましたが、実際にはホラー的な要素も加わった意外性のある内容で注目を集めました。細田守監督の長編アニメーション映画としては初監督作であり、コメディとホラーを絶妙に融合させた作品となっています。また、氣志團のメインボーカル・綾小路翔は本作で声優にも挑戦しており、その演技も話題を呼びました。
「サヤエンドウ」NEWS
2006年公開の7作目『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』(宇田鋼之介監督)の主題歌は、男性アイドルグループ「NEWS(ニュース)」が担当しました。この楽曲は、山下智久と亀梨和也が期間限定で組んだユニット「修二と彰」のヒット曲「青春アミーゴ」に携わった作詞家zoppや作曲家Shusuiらによって制作されました。歌詞の中では、サヤエンドウのサヤが海賊船に、中の豆が海賊に例えられるユニークな比喩が使われています。
曲は、若さと元気に満ちたエネルギッシュな歌声が特徴で、サビでは“サッヤッエンドウ”と口にしたくなるようなリズム感が魅力的です。サビのフレーズが耳に残り、明るくポジティブな気持ちにさせてくれる楽曲となっています。
「compass」川嶋あい
2007年公開の8作目『ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』(今村隆寛監督)は、劇場版シリーズで初めて、原作でも人気の「アラバスタ編」を元にした全編新作の映画でした。この映画の主題歌を担当したのは、シンガーソングライターの川嶋あいです。彼女が作詞・作曲を手掛けたこの楽曲は、オーケストラの壮大な音楽と彼女の語りかけるような優しい歌声が特徴で、心に深く響く一曲となっています。
特に、アラバスタ編の壮大な物語と相まって、川嶋あいの歌詞に込められた温かな願いが、映画のテーマと見事に調和しています。16年が経った現在でも、混沌とした時代背景の中で本曲の優しさと希望のメッセージは、多くの人々の胸に改めて響いているようです。
「またね」DREAMS COME TRUE
2008年公開の9作目『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』(志水淳児監督)の主題歌は、ワンピースの大ファンである「DREAMS COME TRUE(ドリームズカムトゥルー)」が担当しました。楽曲は行進曲のような軽快なリズムで始まり、旅立つ者を見送る側の視点が描かれた歌詞が特徴です。歌詞の中で「そっか」「でも」といった後ろ向きな言葉が並びますが、吉田美和の温かな歌声と大きな愛がその歌詞を包み込み、聴く人々に「またね」と大切な人を見送ってきた経験を重ねて共感を生む名曲となっています。
この楽曲は、原作の「冬島・ドラム島編」を元にした映画にぴったりの感動的な歌詞が印象的で、映画の感動をさらに引き立てました。映画自体もファンの間で「泣けるエピソード」として絶賛され、第32回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、高い評価を受けました。また、原作者の尾田栄一郎先生が企画段階から関わったこともあり、作品へのこだわりが感じられる一作です。
「fanfare」Mr.Children
2009年公開の10作目『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(境宗久監督)の主題歌は、TVアニメ放送10周年記念作品として「Mr.Children」が担当しました。原作者・尾田栄一郎先生からのラブコールで実現したこの楽曲は、爽快で軽快なメロディが特徴で、風に背を押されて走り続けるような、ひたむきなエネルギーが感じられます。歌詞と音楽が映画の冒険感を見事に表現しており、映画の激しいアクションシーンにぴったりの楽曲です。
MEMO
映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』では、伝説の大海賊・金獅子のシキに誘拐されたナミを助けるために、麦わらの一味が5000人の悪党と戦うというアクション満載の物語が描かれています。特に麦わらの一味がスーツ姿で登場するシーンはファンを魅了し、映画は国内外で数々の賞を受賞しました。この映画は、シリーズの中でも特に評価の高い作品の一つです。
「Break into the Light 〜約束の帽子〜」東京スカパラダイスオーケストラ
2011年公開の第11作目『ONE PIECE 3D 麦わらチェイス』(佐藤宏之監督)の主題歌は、劇場版シリーズで初めて歌のないインストゥルメンタル曲で、音楽は「東京スカパラダイスオーケストラ」が担当しました。スカパラの軽快でエネルギッシュな演奏は、映画の冒険感とぴったり合い、物語を盛り上げます。本編冒頭からその楽曲が流れることで、映画のキャッチコピー「世紀の冒険-絆-を、体感せよ!!!」にふさわしい、ハラハラドキドキの展開を引き立てています。
MEMO
『ONE PIECE 3D 麦わらチェイス』は劇場版シリーズで初のフルCG・デジタル3D映画として公開され、また初めて30分の短編作品として上映されました。映画では、「ONE PIECE」のキャラクター9人が、東京スカパラダイスオーケストラの各メンバーに扮し、楽器を持ったイラストがジャケット写真として公開されました。このビジュアルも話題となり、ファンに強い印象を与えました。
「How You Remind Me」「Bad Reputation」アヴリル・ラヴィーン
2012年公開の12作目『ONE PIECE FILM Z』(長峯達也監督)の主題歌は、原作者・尾田栄一郎先生のオファーで、親日家としても知られる「アヴリル・ラヴィーン」が務めました。この作品でアヴリルは初めて邦画の主題歌を担当し、そのW主題歌が話題となりました。彼女が手掛けた楽曲は、映画のテーマと見事にリンクしています。
「How You Remind Me」は、カナダのロックバンド「ニッケルバック」の大ヒット曲をカヴァーしたもので、映画のテーマである〈男の信念・夢〉に共鳴する内容が特徴です。また、「Bad Reputation」は、アメリカのシンガーソングライタージョーン・ジェットのカヴァーで、尾田栄一郎先生が元々お気に入りの曲だったこともあり、映画におけるキャラクターの強さと合致しています。
MEMO
本作は「最後の海 新世界編」を舞台にしており、脚本は人気放送作家の鈴木おさむ氏が担当しています。オープニングテーマは音楽プロデューサー中田ヤスタカ氏が手掛け、映画全体にわたる音楽プロダクションは注目を集めました。世界的に有名な歌姫が芯の強さを表現し、音楽と映像が融合して、新たな「新世界」が誕生したかのような印象を与えました。
「怒りをくれよ」GLIM SPANKY
2016年公開の13作目『ONE PIECE FILM GOLD』(宮本宏彰監督)の主題歌は、男女2人組のロックユニット「GLIM SPANKY(グリムスパンキー)」が担当しました。メンバーは長野県の同じ高校に通っていたことをきっかけに結成され、2014年にメジャーデビューを果たしています。映画やアニメなどの主題歌にも数多く起用され、その音楽は激しくノスタルジックで、世界を旅して得たインスピレーションを元に創作されています。
GLIM SPANKYの音楽は、洋楽ロックの影響を受けたギターと、ハスキーで力強い歌声が特徴です。文学的な歌詞も印象的で、聴く人を魅了します。本作の主題歌は、原作者・尾田栄一郎先生が推薦し、「ONE PIECE」の従来のイメージを変えたいという思いから、熱いミーティングも行われたという経緯があります。曲の内容は、「売られた喧嘩に本能をむき出しにして、己の限界を突破してゆく」というテーマで、怒りをパワーに変えた強い意志が感じられます。勢いのある一曲で、聴き手はそのエネルギーに圧倒されます。
MEMO
本作で、元Folder5のメンバーであり、2000年にTVアニメのオープニングテーマを歌った満島ひかりがカリーナ役で声優を務めました。彼女は時を経て、大人の魅力を持った声で注目を集めています。
「GONG」WANIMA
2019年公開の14作目『ONE PIECE STAMPEDE』(大塚隆史監督)の主題歌は、原作者・尾田栄一郎先生と同じ熊本県出身のロックバンド「WANIMA」が担当しました。バンドは、映画の台本や「ONE PIECE」から受け取った影響をもとに、歌詞を一言一句丁寧に書き下ろしました。その歌詞は、映画のストーリーと深く重なり、聴く人々に勇気と希望を与えます。また、麦わらの一味の声優陣が「Hey!!」のコーラスに参加し、作品のエネルギーと連帯感を高めています。
ミュージックビデオは、広大な海に出航する壮大なスケールで撮影され、天草の穏やかな海を背景に、バンドメンバー自身の夢と希望を象徴するような旅路が描かれています。彼らの出身地が映画のテーマと重なり、感慨深いものがあります。このように、音楽と映像が一体となって映画の世界観を盛り上げています。
MEMO
本作の主題歌は、映画のダイナミックなアクションシーンを支えるだけでなく、主人公たちの冒険や成長に対するメッセージを強く伝える重要な役割を果たしました。
「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」Ado
2022年公開の15作目『ONE PIECE FILM RED』(谷口悟朗監督)の主題歌は、2020年にメジャーデビューした新進気鋭のアーティスト「Ado」が担当しました。Adoの代表曲「新時代」は、中田ヤスタカ氏によるテクノポップのリズムにのせて展開し、Adoの多彩な歌声が曲中で表情を変え、劇中の激しい感情やテーマを見事に表現しています。劇中歌としては、秦基博など他の5人のアーティストが楽曲を提供しており、それぞれが個性的で魅力的な音楽を生み出しました。Adoはそれらの曲を見事に歌いこなし、映画の世界観を深く掘り下げています。特に「新時代」は、その力強いメッセージとリズムで観客に深い印象を与えています。
さらに、映画の公開を記念して、2022年8月7日から8月28日まで放送されたTVアニメのエピソードでは、劇中映像とともに「新時代」が4週連続でオープニングテーマとして使用され、ファンの間で話題になりました。この期間中の特別総集編「伝説の記録!赤髪のシャンクス!」でも、劇中映像と合わせて放送され、映画の興奮がテレビアニメにまで波及しました。
MEMO
Adoの楽曲「新時代」は、映画の主題歌としてだけでなく、アニメ本編のOPテーマとしても使用され、アニメのファンにも大きな影響を与えました。
『ワンピース』の主題歌は、作品のテーマや物語と深くリンクし、多くのファンに愛されています。それぞれの楽曲がアニメや映画に特別な感動を与え、冒険の世界観をさらに広げています。今後も新たな名曲が生まれることを楽しみにしましょう!
ぜひ、お気に入りの曲を見つけて、再び『ワンピース』の旅に出かけてみてください!