2024年10月23日のNHK『きょうの料理』では、井上勝人さんが「いろいろきのこと野菜のスープ」のレシピを紹介しました。このスープは、秋の味覚を活かしたミネストローネ風で、きのこの軸や野菜の皮をうまみの素として活用し、深い味わいに仕上げています。隠し味として加える白みそが、全体の味にコクを与え、心温まる一品となっています。忙しい日々の中でも手軽に作れるスープをぜひお試しください。
材料(2人分)
- 好みのきのこ(生しいたけ、まいたけ、しめじ、えのきだけなど):合計120g
- キャベツ:1枚(30g)
- にんじん:30g
- セロリ:30g
- ねぎ:1本(100g)
A
- 水:カップ4
- 削り節:5g
- ローリエ:2枚
- トマトの水煮(缶詰/カットタイプ):140g
- 白みそ(甘または普通のみそ):30g
- パルメザンチーズ(すりおろすまたは粉チーズ):適量
仕上げ用
- オリーブ油
- 塩
- こしょう
作り方
- きのこの下処理
きのこは汚れている部分を除き、根元の堅いところを切り落とし、食べやすい大きさに切ります。好きなきのこを選んで、組み合わせて使うと風味が増します。 - 野菜の下準備
野菜はすべてよく洗います。- キャベツは軸を切り分けて1㎝四方に切ります。
- にんじんは皮をむいて1cm角に切ります。
- セロリは筋を取り、1cm角に切ります。
- ねぎは青い部分を切り分け、白い部分を1cmの長さに切ります。
- うまみの素を鍋に入れる
きのこの堅い部分、キャベツの軸、にんじんの皮、セロリの筋、ねぎの青い部分はすべて刻んで鍋に入れます。これがうまみのベースになります。 - だしを作る
Aの水、削り節、ローリエを加えて中火にかけ、煮立ったらアクを除きます。その後、15分間煮てざるでこします。こうすることで、きれいで風味豊かなだしが得られます。 - 野菜を炒める
きれいにした鍋にオリーブ油を大さじ1入れ、1で用意したキャベツ、にんじん、セロリ、ねぎを加えて中火で炒めます。野菜がしんなりするまで炒めることで、香ばしさが引き立ちます。 - スープを煮る
野菜がしんなりしたら、2で作った野菜だしとトマトの水煮を加え、煮立たせます。出てきたアクを取り除き、蓋をして弱火で15分間煮ます。ここで野菜が柔らかくなり、味がなじみます。 - きのこを加える
最後に1で用意したきのこを加え、さらに2分間煮ます。きのこが加わることで、スープに香りと風味がプラスされます。 - 仕上げ
仕上げに白みそを溶き入れ、塩とこしょうを各少々ふります。全体をよく混ぜ合わせ、味を整えます。器に盛り付け、パルメザンチーズをふりかけて完成です。
ポイント
- うまみを最大限に引き出す
きのこの軸や野菜の皮を活用することで、通常捨ててしまう部分を無駄にせず、深い味わいを引き出します。こうした工夫により、素材の持つ旨味をしっかりと引き出すことができます。 - 白みその効果
隠し味として加える白みそが、スープ全体にこっくりとした味わいを与え、秋らしい温かみを感じさせます。みそは他の調味料との相性も良く、全体の味を引き締める役割を果たします。 - お好みのきのこを使って
いろいろな種類のきのこを使うことで、スープに多様な風味と食感を楽しむことができます。きのこの栄養素も豊富で、食物繊維やビタミンDが摂取できます。 - 野菜の組み合わせ
野菜はお好みで変更しても大丈夫です。例えば、ズッキーニやトマト、パプリカなどを加えることで、さらに色鮮やかで栄養満点なスープになります。 - 保存も可能
余ったスープは冷蔵庫で保存でき、翌日には味がなじんでさらに美味しくなります。忙しい日のために作り置きしておくのもおすすめです。
結び
「いろいろきのこと野菜のスープ」は、深い味わいと栄養満点な一品です。秋の食材をふんだんに使ったこのスープは、心も体も温まること間違いなし。手軽に作れるので、ぜひお試しください。家族や友人と共に、旬の味を楽しむひとときをお過ごしください。