2024年10月7日のNHK「あさイチ」では、料理家の澁谷梨絵さんが「新米ごはんのおいしい炊き方」を紹介しました。新米ならではの甘みや香りを最大限に引き出し、ふっくらと美味しいご飯を炊くためのポイントが詰まったレシピです。MCすずきなおこさんも実際に挑戦し、その仕上がりに感動したというこの炊き方を、詳しくご紹介します。
材料
- 新米:2合
- 水:適量(研ぐ際と炊飯用)
※ポイント
新米は精米されたばかりの米で、収穫後1年以内に出荷されたものです。一般的な米に比べて水分が多く、甘みと香りが際立っているのが特徴です。そのため、特別な炊き方で新米の魅力を引き出していきましょう。
作り方
1. 米を計量する
- 正確に2合の新米を計量カップで測ります。米の量が炊き上がりの食感に影響を与えるため、しっかりと平らにして測りましょう。
2. やさしく洗米する
- ボウルに新米を入れ、たっぷりの水を加え、軽くかき混ぜてからすぐに水を捨てます。最初の水はお米が吸収しやすいため、素早く水を切るのがポイントです。
- その後、2〜3回に分けて軽く洗います。両手で米を包むようにし、優しく研ぐようにすると、お米が割れずに表面の汚れや糠が取れます。
- 水が少し透明になるまで洗いますが、あまり研ぎすぎると風味が損なわれるため、研ぎすぎないように注意してください。
3. 浸水する
- 水を切った米を炊飯器に移し、2合分の目盛りまで水を加えます。新米は水分が多いので、やや少なめの水加減にするのが美味しく炊き上げるコツです。
- 米を炊く前に、最低30分ほど浸水させます。新米は水分を多く含んでいますが、しっかりと浸水させることでふっくらとした仕上がりになります。
4. 炊飯する
- 炊飯器の「白米モード」を選び、通常通りに炊きます。炊き上がりの香りを楽しみつつ、炊飯が完了するまで待ちましょう。
5. 蒸らしと混ぜ
- 炊き上がり後は、炊飯器の蓋を開けずに10分ほど蒸らします。蒸らすことで水分が均一に行き渡り、つやつやでふっくらとしたごはんが仕上がります。
- 蒸らしが終わったら、しゃもじで底からふんわりと混ぜましょう。新米の粒がつぶれないよう、切るようにして軽くほぐします。
美味しく仕上げるポイント
- 優しく洗米する
新米は粒が割れやすいため、研ぎすぎずやさしく洗米するのが大切です。初めに注ぐ水も素早く捨て、余分な糠を取り除くことで雑味を防ぎます。 - 水加減を控えめにする
新米は水分量が多く、通常の古米と同じ水加減で炊くと柔らかくなりすぎる場合があります。炊飯器の目盛りよりも少し控えめに水を調整し、浸水時間も短めにするのがふっくら仕上げる秘訣です。 - しっかりと蒸らす
炊き上がったら、すぐに蓋を開けず、10分程度蒸らしてから全体をふんわり混ぜます。これにより水分が均等に行き渡り、より美味しい新米ごはんが完成します。
新米ごはんを堪能するアレンジ
- 塩むすび
新米の甘みと香りを堪能するなら、塩だけで握るおむすびがぴったりです。おにぎりの形を整える際は、ふんわりと軽く握るのが美味しさを引き立てるコツ。 - たまごかけごはん(TKG)
あつあつの新米に新鮮な卵を落とし、醤油を数滴。卵が新米の粒に絡んで、至福の味わいを楽しめます。
新米ならではの美味しさを引き出す炊き方で贅沢な一杯を
新米の炊き方には、ほんの少しの手間と工夫が必要です。しかしその分、炊き上がりの香りや一粒一粒の艶、豊かな甘みを堪能することができます。秋の味覚を存分に味わいたいこの季節に、ぜひ試してみてください。