2024年11月13日に放送されたNHK【あさイチ】で紹介された「具だくさんみそ汁」は、鹿児島の温泉宿風の、野菜がたっぷり入った滋味深い味わいが特徴のお味噌汁です。
鹿児島らしい風味豊かなだしと、根菜類やきのこ、仕上げの温泉卵が絶妙に絡み合い、身体を内側から温めてくれる、寒い季節にもぴったりの一品です。
具材の選び方や切り方にも工夫があり、食感と風味を最大限に引き出しています。以下に、材料の詳細と作り方を紹介します。
具だくさんみそ汁の材料(2人分)
- 水:カップ4
- あじの煮干し:3尾(下処理をしておく)
- 昆布:5cm角1枚
- あごだしの粉末(顆粒タイプ):小さじ1
具材
- かぼちゃ:50g
- 里芋:2個(100g)
- 大根:50g
- にんじん:30g
- たまねぎ:1/4個
- しめじ:1/3パック(50g)
- 生しいたけ:2枚
- 油揚げ:1枚
- ねぎ:適量
- 大根の葉:少々
- 温泉卵:1個(好みで1人につき1個ずつ用意)
- 白みそ(麦みそ):大さじ2
具だくさんみそ汁の作り方
- だしの準備
鍋に水を入れ、あじの煮干しと昆布を加えて30分ほど浸けておきます。弱火にかけてゆっくり温め、沸騰直前に昆布を取り出し、さらに煮干しを取り除きます。仕上げにあごだしの粉末を加え、だしの風味を引き立てます。 - 具材の下ごしらえ
- かぼちゃ、大根、にんじんは食べやすい一口大に切ります。食感が楽しめるようにやや厚めにカットすると良いでしょう。
- 里芋は皮をむいて半分に切り、別鍋でさっと下ゆでしておきます。ぬめりが出るので、熱湯で茹でてから流水で軽く洗います。
- たまねぎは薄切りに、しめじは石づきを取り小房に分け、生しいたけは軸を取り除いて薄切りにします。
- 油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、短冊切りにします。
- ねぎと大根の葉は小口切りにしておきます。
- 具材を煮る
だしが取れた鍋を再び火にかけ、大根、にんじん、しめじ、生しいたけを加えて煮ます。野菜が柔らかくなるまで中火で10分ほど煮込みます。 - 里芋と油揚げを加える
別鍋で下ゆでした里芋と、油揚げを鍋に加え、さらに5分ほど煮込みます。煮る時間が長すぎると具材が崩れてしまうので、適度なタイミングで火を止めるのがポイントです。 - 味噌を溶き入れる
火を弱めて白みそを溶き入れます。みその風味を生かすため、沸騰させないように注意してください。白みそのまろやかな甘さが具材と溶け合い、深みのある味わいが楽しめます。 - 仕上げにかぼちゃと薬味を加える
下ゆでしたかぼちゃを加えてひと煮立ちさせ、火を止めます。最後に細かく切ったねぎと大根の葉を加え、彩りを添えます。 - 盛り付け
温めたお椀に温泉卵を割り入れ、みそ汁をそっと注ぎます。温泉卵のとろみがスープに溶け出し、具材と絡み合ってより一層まろやかな味わいになります。温泉卵は、好みで1人につき1個ずつ加えると豪華な仕上がりになります。
料理のポイント
- 風味豊かなだし
あじの煮干しや昆布、あごだし粉末を組み合わせることで、奥行きのある味わいが楽しめます。特にあごだしの風味が効いて、鹿児島の味わいを感じられる仕上がりです。市販のだしを使用する場合は、濃縮タイプを適量水で薄めて使ってください。 - 具材は少し厚めに切る
野菜の食感を残すために、具材はやや厚めに切りましょう。大根やにんじんのシャキシャキとした食感が残ることで、満足感のある一品に仕上がります。 - 具材の下ごしらえで手間を惜しまない
里芋やかぼちゃを別鍋で下ゆですることで、ぬめりや煮崩れを防ぎ、みそ汁全体の食感が滑らかに仕上がります。里芋を下ゆでするとぬめりが取れてサッパリとし、味が染みやすくなります。 - 白みその使用でまろやかさを引き出す
白みそ(麦みそ)を使用することで、甘みが感じられ、野菜の風味が引き立ちます。麦みその優しい甘さとクリーミーな味わいが全体にまろやかなコクをプラスします。 - 温泉卵で食べ応えをプラス
温泉卵の黄身がとろりと溶け出し、みそ汁と混ざり合うことで、まろやかで濃厚な味わいに。卵が加わることでタンパク質も摂れ、栄養バランスが整った一品になります。
季節の野菜や好みの具材を自由に取り入れられるこの「具だくさんみそ汁」は、栄養満点で、心も身体も温まる一杯です。