2024年11月11日放送の「きょうの料理ビギナーズ」で紹介された、「ハヤシライス」は、手軽に本格的な味わいが楽しめる一品です。赤ワインやトマトジュース、中濃ソース、そしてチョコレートを加えることで、深みのあるリッチな味わいに仕上げています。長時間煮込む必要がないため、平日でも手軽に作れます。牛肉と野菜の旨みをしっかり引き出しつつ、濃厚でまろやかなソースがご飯によく合います。家族で楽しめる本格的な味わいをぜひお試しください。
材料(2~3人分)
ソース
- 小麦粉:大さじ2と2/3(25g)
- バター:大さじ2(25g)
- 赤ワイン:カップ1と1/2
- トマトジュース(食塩不使用):カップ1と1/2
- 中濃ソース:大さじ4(70g)
- 板チョコレート(ビタータイプ、細かく刻む):5g
その他の材料
- たまねぎ:1/2個(90g)
- マッシュルーム:3個
- 牛切り落とし肉:200g
- バター:30~40g
- ご飯(温かいもの):適量
- グリンピース(缶詰):少々
- 塩:少々
- こしょう:少々
- サラダ油:大さじ1
作り方
1. ルーを作る
まず、小さめのボウルに常温に戻したバター(大さじ2)と小麦粉(大さじ2と2/3)を入れ、ゴムベラで滑らかになるまでしっかり練り混ぜます。この工程により、ダマができにくく、滑らかな仕上がりになります。
2. 赤ワインを煮詰める
フライパンに赤ワイン(カップ1と1/2)を入れ、強火で加熱します。およそ2/3量まで煮詰め、アルコール分をしっかり飛ばします。これでワインの酸味が和らぎ、旨みが凝縮されます。
3. トマトジュースと中濃ソースを加える
煮詰めた赤ワインにトマトジュース(食塩不使用、カップ1と1/2)を加え、沸騰させます。続いて、中濃ソース(大さじ4)を加え、さらに半量程度になるまで煮詰めて味を凝縮させます。トマトとソースの酸味や甘みが加わり、奥行きのある味わいが生まれます。
4. ルーとチョコレートを加える
火を一旦止めてから、1で作ったバターと小麦粉のルーを加え、耐熱ゴムベラでしっかりと溶かします。再び中火にかけ、刻んだビターチョコレート(5g)を加えて溶かし、濃厚なコクを出します。このチョコレートが、風味に一層の深みを与えてくれます。
5. 具材を準備する
たまねぎ(1/2個)を一口大に切り、マッシュルーム(3個)は六つ割りにして、それぞれ塩とこしょうを軽く振ります。牛切り落とし肉(200g)にも塩(小さじ1)とこしょうを振り、軽く揉み込んで下味をつけておきます。
6. 牛肉と野菜を炒める
別のフライパンにサラダ油(大さじ1)を中火で熱し、牛肉を加えて全体に焼き色がつくまで炒めます。続いて、たまねぎとマッシュルームを加え、たまねぎが透き通るまで炒めて野菜の甘みを引き出します。
7. ソースに具材を合わせる
炒めた牛肉と野菜を4のソースに加えます。さらに、具材を炒めたフライパンに水(カップ1/2)を入れて沸かし、フライパンの旨みをこそげ取ります。この水もソースに加えることで、風味を逃さず活かします。
8. バターを加えて仕上げる
ソースと具材を弱火にして、軽く煮込みます。仕上げに、バター(30~40g)を適当な大きさに切って加え、溶かしながら全体に馴染ませます。バターが加わることで、コクが一層増し、滑らかな口当たりに仕上がります。
9. 盛り付け
器に温かいご飯を盛り、ソースと具材をかけます。最後に缶詰のグリンピースを少々散らして彩りを添えれば完成です。
ポイント
- ルーは練り混ぜて滑らかに:バターと小麦粉をしっかりと練り混ぜることで、ソースにダマができにくくなり、滑らかな仕上がりになります。
- 赤ワインはしっかり煮詰める:赤ワインのアルコールを飛ばし、酸味と旨みを凝縮させることで、味に深みが増します。
- チョコレートのアクセント:ビターチョコレートを少量加えることで、コクと風味がアップし、他の材料とのバランスが取れたまろやかな味わいに仕上がります。
- 旨みを逃さない工夫:炒めた具材のフライパンに水を加えて旨みをこそげ取り、ソースに加えることで、料理全体の味に奥行きを出します。
- バターでまろやかさをプラス:仕上げのバターがソースに溶け込むことで、まろやかな風味とコクが増し、ご飯との相性がさらに良くなります。
懐かしさと本格的な味わいが両立したこの「ハヤシライス」、平日でも無理なく楽しめる一品です。家族の笑顔が見られること間違いなしですので、ぜひお試しください。