かじきは、癖の少ない白身魚として、日本の家庭料理でも人気の食材です。今回は、あっさりとしたかじきを香ばしくソテーし、甘酸っぱいトマトソースを添えて仕上げます。ソースにはトマトの酸味と蜂蜜の甘み、バジルの爽やかな香りが加わり、かじきの風味が一層引き立ちます。簡単な手順でできるのに、おもてなし料理としてもぴったりな、華やかで美味しい一皿です。
材料(2人分)
- かじき(切り身):2切れ(約160g)
- 塩・こしょう:各少々
- オリーブ油:適量
フレッシュトマトソース(つくりやすい分量)
- トマト:2個(250g)
- にんにく:1/2かけ
- 赤ワインビネガー:小さじ1/2~1
- はちみつ:小さじ1
- バジルの葉(生、細かく刻む):1~2枚分
- オリーブ油:カップ1/2弱(80~100ml)
作り方
1. トマトの下ごしらえ
- トマトのヘタを包丁でくりぬき、玉じゃくしに乗せ、沸騰した湯に10~20秒間つけます。その後、冷水に取り、包丁の先で皮をむきます。
- 皮をむいたトマトを横半分に切り、スプーンの柄で種を取り除きます。その後、トマトを1cm角に切り、大きめのボウルに入れて塩(少々)、こしょう(少々)をふり、下味をつけます。
2. フレッシュトマトソースの準備
- にんにくをアルミ箔に包んでおろし金ですりおろし、アルミ箔ごとボウルに入れてこそげ取り、トマトに加えます。
- 赤ワインビネガー(小さじ1/2~1)、はちみつ(小さじ1)、刻んだバジル(1~2枚分)を加えて混ぜ合わせます。
- オリーブ油(カップ1/2弱)を少量ずつ3~4回に分けて加え、そのつどよく混ぜ、滑らかなソースにします。このトマトソースは半量をかじきの味付けに使用し、残りは仕上げ用に取っておきます。
3. かじきの下味
- かじきの両面に塩・こしょう(各少々)をふり、トマトソースの半量をかじきにかけて約10分間おきます。これにより、かじきにトマトとにんにくの風味が染み込み、味わいが深まります。
4. かじきをソテーする
- フライパンにオリーブ油(大さじ1と1/2)を中火で熱し、トマトソースを軽く拭ったかじきを並べます。
- スプーンで油をかけながら焼き、焼き色がついたら裏返してさらに1~2分ほど焼き、八分通り火が通るまで調理します。
5. ソースを仕上げる
- かじきを取り出し、フライパンに残った脂をペーパータオルで軽く拭き取ります。残りのトマトソースをフライパンに加え、ひと煮立ちさせて酸味と甘みが引き立つ濃厚なソースにします。
- 最後に塩・こしょう(各少々)で味を調え、オリーブ油(少々)を加えて風味をプラスします。
6. 盛り付け
- 器にかじきを盛り、仕上げにトマトソースをたっぷりとかけます。バジルの葉やパセリを添えると、さらに見た目が華やかになります。
ポイント
- トマトの湯むき:トマトの皮を湯むきすることで、食感が滑らかになりソースに馴染みやすくなります。湯通し時間が長すぎると、トマトが柔らかくなりすぎるので、10~20秒間の短時間でさっと加熱しましょう。
- かじきに下味をつける:かじきを焼く前にトマトソースに少し漬け込むことで、魚にしっかりと味が染み込みます。焼く前に余分なソースは軽く拭き取ると、焼き色が均一につきやすくなります。
- 焼き加減:かじきは火が通りすぎるとパサつくため、ソテーする際には油をスプーンでかけながら焼くことで、外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。また、焼き過ぎないように八分通りで火を止め、余熱で仕上げるとふんわりした食感になります。
- トマトソースの活用:このトマトソースは、サラダやパスタにも合う万能ソースです。作り置きしておくと、色々な料理に応用でき、食卓を華やかにしてくれます。
まとめ
フレッシュなトマトソースと合わせた「かじきのソテー」は、素材の持ち味が際立つ一品です。香ばしく焼いたかじきと、酸味と甘みがバランス良く調和したトマトソースが相性抜群で、あっさりとした味わいの中に深いコクが感じられます。