2024年9月8日に放送されたテレビ朝日系「相葉マナブ」で紹介された「塩むすび」は、新米のおいしさをシンプルに引き立てる日本の定番おにぎりです。たった3つの材料で作る塩むすびは、米本来の甘さや香りが感じられる、素朴で贅沢な味わいが特徴です。シンプルだからこそ、米の選び方や炊き方、握り方が味に直結するため、ひと手間かけることでさらに美味しく仕上がります。
材料(4個分)
- 新米:2合
- 水:370mL
- 塩:適量
作り方
- 米を準備する
- 新米は通常の米よりも水分を含みやすいので、優しく洗いましょう。ボウルに米を入れ、数回に分けて水を変えながら軽く洗います。洗った米を分量の水(370mL)に浸し、冷蔵庫で2時間浸水させておきます。浸水することで米粒が均一に水を吸い、ふっくらとした炊き上がりになります。
- 炊飯する
- 浸水が完了した米を炊飯器にセットし、早炊きモードがあれば早炊きを選んで炊きます。早炊きモードは、蒸らし時間が短いため米の食感が保たれ、塩むすびに適しています。
- 炊き上がったごはんを冷ます
- ごはんが炊き上がったら、すぐに釜から取り出します。木の飯台(木桶)があれば飯台に移すのが理想的ですが、無ければガラスやステンレス製のボウルでも代用できます。ごはんをしゃもじで切るようにして優しく混ぜ、余分な蒸気と熱を逃がします。これにより、ごはんがベタつかず、適度な粘り気とふんわりとした食感を保ちます。
- 塩むすびを握る
- ごはんが少し冷めたら、手のひらに少量の塩をつけ、作りたいおにぎりの半量程度のごはんを手に取ります。ごはんを軽く丸め、真ん中に指でくぼみを作ります。そこにごく少量の塩を入れ、再度ごはんをかぶせるように包み込みます。塩は米の甘さを引き立てるので、入れすぎないよう少量がポイントです。
- 優しく握る
- 手に塩を取り直し、力を入れずに3回程度握って成形します。強く握りすぎるとごはんがつぶれ、ふんわりとした食感が失われてしまうため、軽く形を整える程度に留めます。
料理のポイント
- 新米の選び方と浸水 新米は粒がふっくらとして水分を多く含んでいるため、塩むすびに最適です。新米の甘みと風味が感じられる塩むすびに仕上げるため、必ず浸水して米粒全体に水分を行き渡らせましょう。
- 塩の選び方 塩むすびの味を左右する塩は、天然塩や海塩がおすすめです。ミネラルが豊富でまろやかな甘みがあり、米の甘さを引き立てます。あまり強い塩味を使うと米の風味が負けてしまうので、優しい塩味が好まれます。
- 握り方のコツ ごはんを握る際は、熱すぎない適温で握るとふんわり仕上がります。手のひらの塩加減を調整しながら握り、やさしく形を整えるように心がけましょう。手のぬくもりでごはんが温かさを保ち、最後までふんわりとした食感が楽しめます。
- 木の飯台を使う理由 木の飯台は余分な水分を吸収し、ごはんがふっくらと仕上がるだけでなく、木の香りがほのかに移り、より香り豊かな塩むすびが楽しめます。木桶が無い場合も、蒸気を逃がせる容器を使用し、しゃもじで混ぜることでベタつかない仕上がりにすることが大切です。
塩むすびの魅力
シンプルな「塩むすび」は、素材そのものの美味しさが際立つ日本ならではの家庭料理です。余計な具材を使わず、米と塩のバランスで楽しむことができるため、季節の新米が出回る時期には特におすすめです。手軽に作れて食べやすいので、小腹が空いた時やお弁当、おやつにもぴったり。ひとつひとつ丁寧に握った塩むすびは、家族や友人に振る舞うのにもぴったりです。
ぜひ、新米の季節には、この塩むすびを作って日本の米の美味しさを再発見してみてください。