寒い季節にぴったりの「クリームシチュー」。三代目たいめいけんの茂出木浩司さんが紹介したこのレシピは、伝統的なクリームシチューに和の要素を取り入れた一品です。隠し味に味噌を使うことで、深いコクが生まれ、通常のクリームシチューとはひと味違ったまろやかさが楽しめます。
鶏肉をカリッと焼き上げる工程も、旨みを引き出すポイントです。白ワインの香りと濃厚なソースが絡み合う絶品のクリームシチューをご家庭でぜひお試しください。
材料(2人分)
- 鶏モモ肉:1枚
- 塩、コショウ:各適量
- タマネギ:1/2個
- ジャガイモ(メークインがおすすめ):大1個(約300g)
- シイタケ:2枚
- マッシュルーム:大2個
- シメジ:1/2パック(50g)
- オリーブオイル:大さじ1
- 白ワイン:大さじ2
- バター:大さじ1
- 小麦粉:大さじ1と1/2
- 牛乳:3と1/2カップ
- みそ(白みそがおすすめ):小さじ2
- 粉チーズ、パセリ(みじん切り):各適量
作り方
- 鶏肉の下ごしらえ
鶏モモ肉の皮目にフォークで穴をあけ、両面に塩・コショウをふります。これにより、味がしっかりと染み込み、焼き上がりがパリッと仕上がります。 - 野菜の準備
- タマネギは薄切りにします。
- ジャガイモはひと口大に切り、耐熱容器に水(分量外)を加えて電子レンジ(600W)で4分加熱し、柔らかくしておきます。
- シイタケとマッシュルームは5mm幅に切り、シメジは石づきを除いてほぐします。
- 鶏肉を焼く
フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏肉を皮目を下にして入れ、鍋やフライパンを重しにして焼きます。カリッとした焼き色がついたら裏返し、弱火でさらに1〜2分焼いて火を通します。
白ワイン(大さじ1)を加え、強火でアルコール分を飛ばしたら、鶏肉を取り出しておきます。
※ POINT:鶏肉はカリッと焼いて旨みシチューに! 焼き上げることで香ばしさが加わり、シチュー全体の風味がアップします。 - 野菜とキノコを炒める
使用したフライパンの汚れをペーパータオルで軽くふき取り、バターを溶かします。タマネギを加えて炒め、しんなりしたらキノコ類を加えてさらに炒めます。
白ワイン(大さじ1)を加えてアルコールを飛ばし、香りを立てます。 - ルーを作る
小麦粉を少しずつふり入れ、粉気がなくなるまで強火で炒めます。焦がさないように注意しながら混ぜるのがポイントです。 - 牛乳を加えてとろみをつける
牛乳を3回に分けて加え、その都度しっかりと混ぜます。滑らかでとろみのあるソースができるまで、しっかりと混ぜ続けます。 - 仕上げ
ジャガイモと味噌を加え、隠し味の風味をシチュー全体に広げます。焼いておいた鶏肉をひと口大に切り、鍋に戻して全体を絡めます。塩・コショウで味を調え、好みの濃さに仕上げます。
※ POINT:隠し味の味噌でクリーミーな仕上がりに。味噌を加えることで、クリームの代わりにまろやかさとコクを引き出します。 - 盛り付け
器に盛り付け、粉チーズをふりかけ、みじん切りのパセリを散らして彩りを添えます。
ポイントとアレンジ
- ジャガイモの選び方
メークインを使用すると煮崩れしにくく、滑らかなシチューに仕上がります。ホクホクした食感を楽しみたい場合は男爵でも代用可能です。 - 味噌の選び方
白味噌がおすすめですが、合わせ味噌を使用すると、より濃厚な味わいに。味噌の量は好みに応じて調整できます。 - アレンジ提案
余ったシチューをパイ生地で包み、オーブンで焼けばクリームシチューパイに。また、パンの中身をくり抜いてシチューを詰めると、ブレッドボウルとしても楽しめます。
おわりに
「クリームシチュー」は家庭で簡単に作れる定番料理ですが、味噌や白ワインの工夫でぐっとランクアップした一品に。寒い日の夕食や特別なディナーに、ぜひこのレシピを活用してみてください。心も体も温まるクリーミーな味わいを堪能しましょう。