2024年11月4日に放送されたNHK【きょうの料理】で、栗原心平さんが「長芋とハムのはさみカツ」を紹介しました。このレシピは、輪切りの長芋にハムをはさんで揚げるという、ユニークなスタイルのハムカツです。長芋のホクホクした食感と、ハムの塩味が絶妙にマッチし、カリッとした衣が加わることで、まったく新しい食感と味わいが楽しめます。レモンを添えれば、さっぱりといただけるので、食欲をそそる一品です。
材料(2人分)
- 長芋:9cm(200g)※直径6~7cmのものが適しています
- ロースハム(薄切り):3枚(50g)
A
- 卵:1個
- 小麦粉:大さじ2
- パン粉(細目):適量
添え物
- レモン(くし形に切る):適量
- 塩・黒こしょう(粗びき):適量
- 揚げ油:適量
作り方
- 長芋の準備
- 長芋は皮付きのまま、5mmの厚さで輪切りにします。計18枚作ります。
- 長芋は皮をむかずに使用することで、歯ごたえが良くなりますし、揚げた際にも崩れにくくなります。
- ハムの準備
- ロースハムを十文字に4等分に切り、計12枚にします。
- 長芋とハムの重ね作業
- 長芋3枚とハム2枚を一組として、長芋、ハム、長芋、ハム、長芋の順に重ねます。
- これを計6個作り、各組に塩2つまみと黒こしょうを適量ふりかけます。
- 塩と黒こしょうはハムの塩気を引き立てる程度で、味を控えめにしてもOKです。
- バッター液の準備
- ボウルにAの卵(1個)と小麦粉(大さじ2)を入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。これがバッター液になります。
- バッター液は衣をしっかりつけるために、ダマが残らないようしっかりと混ぜ合わせるのがコツです。
- カツの衣づけ
- 重ねた長芋とハムの組み合わせにバッター液をからめ、さらにパン粉をまぶします。
- パン粉は細目のものを使うことで、揚げた際にカリッとした仕上がりになります。
- 揚げる
- 揚げ油を170℃に熱し、衣をつけた長芋とハムのはさみカツを揚げます。
- 途中で上下を返しながら4〜5分間揚げ、全体がきつね色になってカリッとしたら取り出します。
- カツが全体的に均一にきつね色になるよう、油の温度を保ちながらじっくりと揚げるのがポイントです。
- 盛り付け
- 揚げたカツはキッチンペーパーで油をきり、食べやすい大きさに切って器に盛ります。
- 最後にレモンを添え、好みで絞りながらいただきます。
美味しく作るポイント
- 長芋の厚さ
長芋は5mmほどの厚さに切るのがベストです。薄すぎるとハムとのバランスが崩れてしまい、厚すぎるとホクホク感が損なわれるので、厚みを均一にするのがポイントです。 - ハムの塩味で味付けを調整
ロースハムの塩気があるため、塩は控えめに振るのが理想的です。少量の塩と黒こしょうが、長芋の自然な甘さを引き立ててくれます。 - バッター液とパン粉の使い方
バッター液をしっかり絡めてからパン粉をまぶすことで、衣が剥がれにくくなり、カリッとした食感が生まれます。パン粉は細目のものを使用し、しっかりと衣をつけることで、揚げた時にふんわりサクサクの食感が楽しめます。 - 揚げ油の温度管理
170℃の温度を保つことが重要です。油温が高すぎると外だけが早く色づいてしまい、中まで火が通りにくくなります。逆に温度が低すぎると、油を吸いすぎてべたついた仕上がりになってしまいます。温度を一定に保ちながら、きつね色になるまでじっくりと揚げましょう。 - レモンの活用
揚げ物にはレモンを添えることでさっぱりとした後味になります。レモンの酸味が、揚げ物特有の油っぽさを和らげ、より食べやすくしてくれます。
アレンジのアイディア
- チーズを加えてコクをアップ
長芋とハムの間にスライスチーズを挟むことで、揚げた時にチーズがとろけ、さらに濃厚な味わいを楽しむことができます。 - しそや梅肉を加えてさっぱりと
ハムと長芋の間にしその葉や梅肉を挟むことで、さっぱりとした風味が加わり、食欲をそそる一品に仕上がります。特に夏場にはさっぱりといただけるのでおすすめです。 - パン粉をアレンジして香ばしさをプラス
細目のパン粉に少量の黒ごまや白ごまを混ぜると、揚げた時に香ばしさがプラスされ、さらに風味豊かなカツが完成します。
長芋とハムのはさみカツの魅力
この「長芋とハムのはさみカツ」は、通常のハムカツとはひと味違った食感が楽しめる一品です。長芋のホクホク感と、サクサクの衣が口の中で絶妙なハーモニーを奏で、ハムの塩気が全体の味を引き締めます。揚げたての熱々をレモンでさっぱりといただくと、揚げ物でも飽きることなく食べられます。
また、長芋は消化を助ける成分が豊富で、胃腸にも優しい食材です。シンプルな材料で簡単に作れるので、忙しい日でもすぐに作れて、見栄えも良いのでおもてなし料理としても活用できます。